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なぜ人は都合のいい情報を取り入れやすいのか

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は

情報の選択

について書いていきたいと思います。

タイトルにある通り

人は都合のいい情報に囚われやすい傾向にあります。

難治性の疼痛を持っている患者は

このような傾向が強い場合が多いです(私の偏見)。

なぜこのようになるのでしょうか。

その理由を私なりに書かせていただきますので

よろしくお願いいたします。

また完全に私の意見に過ぎない記事なので

あんまり間に受けないようにお願いいたします。

それでは始めます。



結論からいうと

そのほうが生きる上で効率がいいから

です。

過去の記事でも触れていますが

人間の脳は進化の過程で

人体の機能を維持するために

いかにエネルギー消費を抑えるかを

重要視しています。

例えば物事をパターン化して覚える

というのが1番いい例ですね。

パターン化するのは難しいものを

簡略化して捉えることができるので

考える上で非常に効率がいいのです。


これは都合のいい情報を取り入れるのと

一緒だと私は考えています。

例えば

佐藤さんはAという仮説を信じていますが

Bという仮説には反対ということにしておきましょう。

この場合、佐藤さんが取り入れやすい情報というのは

Aを賛同する情報
Bを批判する情報

です。  

この情報を取り入れやすい理由としては

この情報は佐藤さんの信念に沿った情報だからです。

信念(その人の経験に基づく推測)に沿ったものというのは

いわゆる情報量としては少ないため

効率的ではあります。

ただ逆に取り入れにくいのは

Aを批判する情報
Bを賛同する情報

となります。

この情報は信念に反しているため

情報量としてはかなり多いはずであり

そしてストレスをかかります。

この情報を取り入れるには

新皮質の活性が必要になります。

ただ人間のシステムは

旧皮質の活動(信念)が優先されるため

新皮質の活性はエネルギーが必要になります。


このように考えると

新しい考えを取り入れるのは
エネルギーがとても必要なことなんですよ。

エネルギーの消費を避けたがる人間のシステムとしては

かなり不都合なわけです。


歳をとるほど

新しい考えが受け入れないのはそういう面もあるんだと思います。



ただこの信念を崩すというのは

リハビリでは非常に重要です。

信念は痛みに必ずつながってくるところだとは思いますので

痛みに対する理解を会話で深めたり

どのように向き合っていけばいいのかを話し合ったり

とやっぱりコミュニケーション自体が

痛みの改善につながってくるのは

間違いない事実だと思います。


頑固で考えを受け入れられない患者は

疼痛の改善が難渋することが多いです。

しかしそれは

その人の性格というよりかは

効率よく生きていくための結果なんだということを

ご理解いただければと思います。

性格に難がある人こそ

治療しなければいけません。

まあ私は絶賛そのような人に難渋して苦しんでおりますが

みなさんも一緒に頑張りましょう。



本日はこれで以上です。

ここまで読んで頂きありがとうございました。


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