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体幹トレのプルプル=筋力低下ではない

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は  

体幹トレーニング

について書いていこうと思います。

プランクを代表した体幹トレーニングは

結構流行っています。

パフォーマンスアップだけでなく

腰痛のある患者に理学療法士もよく処方します。

実施している際によくあるのは

プルプル震える現象です。

きつそうでめちゃくちゃ効いてそうな印象を受けますが

この様子をみて出される

よくある解釈が

体幹の筋力低下です。  

理学療法あるあるの表現ですが  

この解釈は合っているのでしょうか?

これについて

私なりの考えを私なりに書かせていただきますので

よろしくお願いいたします。

それでは始めます。




結論から言うと

筋力低下だけではないと思います。

ではどのような可能性があるかと言うと

力の入りすぎ

です。


少し難しい言葉で言うと

筋緊張コントロールができていない

ということです。


パフォーマンスアップに

筋力発揮以前に重要となってくるのは

脱力する能力です。

よく聞いたことがあるとおもいますが

筋力発揮は

常に力が入った状態から力を入れるより

脱力した状態から力を入れた方が

筋力は上です。

ですから

脱力すること自体が立派な能力というわけです。


ただこの脱力ができないとどうなるでしょうか?

想像できるとは思いますが

エクササイズに必要な筋力以上の

筋力を使って対処しようとします。


体幹トレーニングでの震えは

筋力の使いすぎの可能性があるわけです。

もちろん筋力低下の可能性もあるわけなので

どのように見分ければいいのかというと

負荷の低いエクササイズを処方して震えるかどうか見ることです。


例えば

背中伸ばした状態での深呼吸です(上記画像)。

臨床では背中を丸めた深呼吸の方が圧倒的に使いますが

それはさておき

このような姿勢だと筋力はあまり使わないですよね?

重力に抗っているモーメントは発生しないわけですから。

ただこの姿勢を取るだけでも

震えてしまう方はたしかに臨床でいます。

これがいわゆる過緊張型の人です。

このような方は腰痛ある方なら大概そうなのですが

あらゆる動作に対して

必要以上の筋力を用いている状態です。

これで節々を痛めるのは当たり前です。


つまりストレングストレーニング以前に

抑制能をまず鍛える必要があるのです。

最初のエクササイズはまず

いかに脱力しながら身体をコントロールするかに

目的をおいたエクササイズの処方が

優先的と考えます。

むしろいきなり鍛え始めるのは逆効果です。



まとめ
・体幹トレーニングでプルプル震えるのは、筋力の使いすぎの可能性がある
・体幹を鍛える前に筋緊張コントロールに重きをおいたエクササイズの処方が優先

本日はこれで以上です。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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