見出し画像

治療する上で重要な能力

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は

治療に重要な能力

について書いていきたいと思います。
 
皆さんは治療するうえで

どんな能力が必要だと思いますか?

ハンドリング?コミュニケーション能力?

実は臨床のあらゆるものは

とある能力に通ずると

私は考えています。

その能力について私なりに書かせていただきますので

よろしくお願いいたします。

それでは始めます。



臨床に必要な能力

まず結論からいうと

臨床に必要な能力は・・・・





想像力

です。

まあ案外意外な答えではないとは思います。

なぜこのように思うのか説明させていただきますね。



有名な臨床家の特徴として

代表的なのは

優れた臨床推論力

です。

症状をみて

身体のさまざまな評価を行い

その評価結果と知識を融合させ

論理的に考えて考察を行います。

このような過程からも

知識や論理的思考がいかに重要かよくわかると思います。

しかし過去の記事では何度も触れていますが

我々セラピストの能力、

いえ人間の能力では

臨床推論の実証は不可能です。


実証できないのが本質

なぜ実証できないのかというと

人体の症状というマクロをみて

ミクロ(細胞、解剖、生理学)をみることはできないからです。

臨床推論のほとんどで

マクロをミクロで捉えようとしますが

現在の科学ではそのような学問は確立されていません。

ですから

臨床推論の本質というのは

極端にいうと妄想に近い部分があります。


これは実は

臨床技術にもいえることです。

解剖学の知識に基づいて運動療法や徒手療法を行うと

効果が出るのは紛れもない事実だと思いますが

「効果が出る」から「機能解剖学的考察は合っている」

といえるのでしょうか。

実はこれは全くもってそうとは言えない話です。

例えば

小胸筋の触診で肩関節のROMの改善が見られたとします。

小胸筋というのはあくまで施術者の想像力を

用いて指標としながら触っているに過ぎません。

また

大胸筋を強く圧迫したことが良かったのかもしれませんし

想像力を働かせたことにやって珍しい刺激となったから

という理由かもしれません。



このようなことから

施術者の考えている根拠というのは

臨床においてそんなに意味のあることではなく

ほとんど想像力で治療していると言っても

過言ではないと思います。

解釈は解釈の範囲から出ることはありません。



臨床効果を考える

このように

臨床推論や臨床技術というのは

想像力の影響がとても強いです。

臨床の効果というのは

発想を用いて患者にどれほどの情報量を与えるか

だと私は思います。

想像力を豊かにするには

脳機能の向上が必要です。

そして脳機能の向上には

運動経験を積むことが重要です。

ですから

セラピストなのであれば

運動不足はもってのほかです。

運動しましょう。



今回はこれで以上です。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?