エビデンスに対する疑問
こんにちは。理学療法士のこうやうです。
今回は
エビデンスについて
話していきたいと思います。
現在の理学療法は
EBMの時代であり
この考え方が重要視されています。
より根拠のある、科学的に実証されているものを
医療として提供することは大変重要なことです。
今回はそのエビデンスについての疑問を
わたしなりに書かせていただきますので
よろしくお願いいたします。
それでは始めます。
エビデンスレベルは正義か
皆さんもよく知っていると思いますが
エビデンスレベルの確保でよくあるのは
ランダム化比較試験ですよね。
私は研究者ではないので
正直にいうと詳しくはわかりませんが
研究計画・症例集め1年
前向き研究 2年
介入後フォローアップ 5年
統計解析 1年
といった過程を踏んでいるため
合計10年近くかかっているとのことです。
①医療発展のスピードに遅れている可能性
まず一つ目は
現在の医療のスピードに遅れを取っている可能性がある
ということです。
エビデンスレベルが高いとはいえ
10年という期間がかかるとすれば
日々変化し続ける医療の発展のスピードに合っている
情報を提供できているのでしょうか。
エビデンスは最新の情報として取り入れられやすいですが
果たしてこのような期間がかかって
それは「最新」なのでしょうか。
もう少し考えてみる必要がありそうです。
②欠損値の扱い
分析に利用するデータは多くの場合
なんらかの理由により記録されなかった値
欠損値(欠測、欠落)が含まれます。
この欠損値を扱うにあたって問題点があり
・統計的処理に支障が出る
・結果にバイアスが生じる
・データ資源が無駄になる
というものがあります。
分析にとってのリスクがかなり大きいです。
この欠損値が抜けているデータというものに対して
どう扱うのかをよく考えなければいけません。
③外的妥当性
難しいことを言っていますが
つまりいえば
研究成果がそのまま臨床に活かせるか
ということです。
RCTは研究を行う施設の規模が大きい場合が多く
この規模に対して
実際に臨床を行う際の規模にギャップが生じる
可能性があります。
これに関しては
RCTだけの問題ではありませんが
臨床にいかせるかどうかの
研究の質を見極める能力
が必要になると思います。
エビデンスはあくまで科学的正しさ
エビデンスを把握することは重要ではありますが
ここには
・医療技術、情報、画像診断の統一性・変化
・アウトカム設定
・統計処理・数学
・バイアスの存在
を含んだ結論であるということを
理解することが必要だと思います。
データの解釈も評価者の主観であり
科学的真実は事実にはなり得ないのです。
本日はこれで以上です。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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