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結局早期離床がいい

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回も私見の話ですが

早期離床

について話していきたいと思います。

現在はクリニックで働いているため

あまり縁のない話かもしれませんが

勉強を続けていくと

結局早期離床がいいと思います。

というか安静という選択肢がは想像以上に

デメリットが多い気がします。


このように感じたきっかけは脳の勉強をしていたときです。

過去の記事で少し触れていますが

身体の損傷や障害が起こると

脳の活動が変化します。

いわゆるニューロマトリクス理論です。

この理論は簡単に言うと

同じ刺激を加えても人それぞれで脳の反応は違う

といった理論です。

脳の適応能力は高く

何かを制限された環境になった場合、

それに適応するように脳の活動を変化させます。

例に出すと

手指は5本人間にはありますが

そのうち4本をそれぞれ2本ずつ固定させて

手指を3本指にした生活にするだけで

いざ固定が外れても5本の指を動かすことができなくなる

といったものです。

有名な実験なのでぜひ調べてみてください。

ここからわかるのは脳の可塑性というのは

私たちの想像をはるかに超えるレベルで残ってしまうということです。

これを臨床に置き換えると

安静して離床を行わない期間というのは

今後の活動に大きな影響を与えると考えられないでしょうか。

特に高齢者は活動量の低い方が多いため

その影響が特に大きいとも言えます。

このように考えると実は固定も結構なリスクになると思いますが

日本でそれをやったら即座にインシデントレポートですね。

しかしアメリカの方では割と整形外科疾患で

固定なしで荷重をしている病院もあるというお話です

(某ATの方のお話によればです)。


固定や安静期間が設けられているのは

生理学や組織学が考慮された根拠をもったものには

違いないとは思いますが

短期的なリスクの回避が

長期的なリスクにつながるのはよくあることです。

私たちの職業は常に知識を

アップデートしていかなければなりません。

しかし残念ながらそのような方はそこまでいないでしょう。

もしたくさんいるのであれば

急性期で未だに炎症の鎮静化目的でアイシングするところ

なんてところはないはずです。

しかし残念ながらいろいろな面で遅れているのが現状です。

日々自己研鑽に努めていきましょう。


本日はこれで以上です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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