運動不足が深刻すぎる話
こんにちは。理学療法士のこうやうです。
今回は
運動不足
について話していきたいと思います。
今の社会人は
家でも楽しめるようなコンテンツが多くなったがために
運動不足の人が多いです。
この運動不足に関して
私なりに思ったことを
書いていこうと思いますので
よろしくお願いいたします。
それでは始めます。
クリニックで働いてて思うこと
私は現在整形外科クリニックで働かせていただいており
患者を治せなすぎて
毎日のように失望しています。
クリニックに就職した理由ですが
病院で入院に至った人に
そもそも痛みを持っていて
それを理由に外に出なくなったことが
活動量低下につながって転倒に至った人が
多く見受けられたので
その前から介入できればそのような人が少なくなるのではと思い
クリニックに就職しました。
クリニックには
慢性疼痛の人、事故にあった人、骨折の固定後など
さまざまな患者さんがいらっしゃいます。
その中でもいわゆる
治りにくい人
と
治りやすい人
がいらっしゃるわけです。
これは私の偏見ではありますが
この「治りにくい人」は
高確率で深刻な運動不足があります。
学生の頃から帰宅部だったり
デスクワークで体を動かす機会がなかったり
そういう方があまりに多い印象です。
そして付け加えると
性格に割と癖のある方も多いです。
性格はどうしようもないと思われがちではありますが
性格もあくまで脳が「適切」に判断し、
適応した結果であり
実際三半規管や呼吸の機能低下が
感情のコントロールに影響を与えるというデータもあるので
運動経験は性格に大きな影響を与えるというのは
まったくもって不思議なことではありません。
私は
痛みの出る原因の一つとして
「運動不足」を挙げるのは
なんか言い訳をしているようで嫌だったのですが
案外的を得ている表現だったというわけです。
このような考えを持って
私は
治療にファンクショナルな運動は必須である
と結論付けました。
しかしここで壁にぶつかりました。
運動嫌いをリハビリで乗り越えられるのか
ここでぶつかった壁というのが
治らない人は
極端に運動が嫌いな傾向にあるということです。
実際処方しようとしても
患者さんの顔に明らかに不満げな感じが出ているのが多いです。
事前に目的を説明してはいますが
やっぱりそんな簡単に理解は得られないものです。
5分の有酸素運動を勧めても
実施できなかったりめんどくさがったり
されてしまうのが現状です。
怠惰なライフスタイルを変えるのは
そう簡単ではないということですね。
つまり言ってしまえば
痛みなんて出る前に
運動を多く経験していなければいけない
ということです。
運動は絶えず感覚入力を続ける行為ですから
機能の維持には最適です。
逆に運動経験が浅い人が
痛みを経験してしまえば
それはもう深刻なものとなります。
自賠責で事故にあった方も来ますが
事故の痛みが長引く人は高確率で運動経験が浅いです。
運動嫌いが後に深刻な問題となりうるトリガーとなる可能性があるのは
明確な事実だと思います。
変えるには?
これは私の意見かつ
ほぼ暴言に近いと思うのですが
極端な話
医療費を削減すればいい
と思います。
日本の医療の補助は手厚いので
そんなにお金を払わずに
医療サービスを受けられます。
この事実は大変素晴らしいことなのですが
それゆえに
日本人の健康意識が低い気がするのです。
健康意識を持つためには
健康ではないことが経済的に不利になる
という状況を作るのが最も効果的だと
私は思います。
しかしそんなことはまあ不可能なので
どうにか
患者さんに当事者意識を作れるような
技術とコミュニケーション能力の習得を
頑張りたいと思います。
やっぱり最高の治療は
患者さん自身の価値観を変える
ということだと私は思いますので。
本日はこれで以上です。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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