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有名な臨床家に共通するもの

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は

有名な臨床家の特徴

について書いていきたいと思います。

理学療法士界隈には

ゴッドハンドと呼ばれるような先生や

天才だと揶揄される臨床家がいます。

名前は挙げていくとキリがないですよね。

そんな臨床家ですが

いわゆる「治せる」人はどんな特徴を持っているでしょうか?

それについて

私の意見を私なりに書かせていただきますので

よろしくお願いいたします。

それでは始めます。


優れた臨床家の特徴

結論から言うと

優れた臨床家の特徴は

正義としているものがある

ということです。


いわゆるその人にとっての原理でしょうか。

私は整形外科分野なので

痛みの話にはなりますが

その考え方にすべて表れていると思います。

例を出していくと

機能解剖学的アプローチが得意な人は

深い解剖学の知識があれば自ずと治療方針が見えてくる

という信念を持っています。

この人にとっての正義は

解剖学です。

筋膜マニピュレーションを行なっている人は

筋膜の硬さからさまざまな不調がきている

ということを前提としています。

つまり

筋膜の高密度化を除去すること

を正義としています。

またまた入谷式足底板をやっている人は

疼痛部位にかかる負担が痛みの原因と考えている人が多いです。

いわゆるメカニカルストレスです。

このメカニカルストレスの軽減が

疼痛の改善につながると考えています。

つまり

メカニカルストレスの軽減

を正義としているわけです。


このようなことからも

いわゆる有名な臨床家の特徴は

痛みのような不調に対して

何かを極めることで対応している

といえます。

だいたい講義を受けていると

最初に痛みの解釈を述べます。

そのときに癒着とか滑走障害とかメカニカルストレスとか

説明されるわけです。

というか

優れた臨床家の考え方って

だいたいシンプルじゃないでしょうか?

「理学療法士は解剖に沿ったことしかできない」
「メカニカルストレスを減らすことが原因療法」
「全ては歩行をみればわかる」

これらは有名な臨床家の言葉の一部です。

そんなに複雑なことを唱えている人はいません。




では痛みに対してこのような考え方は合っているのかというと

全くそうではありません。

過去の記事でも何度も触れている通り

痛みというのは複雑であり

単一の原因から痛みがきていることはありません。

さまざまな要因を含んで痛みなのです。

ですから一つの価値観ではなく

さまざまな価値観から痛みを捉えることが重要なのです。


矛盾点

痛みは複雑なため、あらゆる可能性を受け入れるべきだとは思いますが  

現実、優れた臨床家は

あまりにもシンプルに考えている人が多いし

他の価値観を受け入れられない傾向が大きい

イメージがあります(あくまで私の主観、それともただの年齢によって旧皮質が優先されやすくなるから?)。

悪く言えば狭い価値観で臨床を見ている

良く言えばその価値観で徹底的に集中して見ている

といえます。


理論上違うはずなのに

現実はその通りにならないというのは

本当に臨床あるあるですよね。

こうした矛盾点をみると

今後どのような臨床家を目指せばいいのか

わからなくなっているのが

正直なところです。


ただ

臨床で実証されたことが
その人の考え方を肯定する訳ではない

というのは事実です。

仮に解剖学的に介入していたとしても

全く別の機序で患者が変化することなんて

たくさん起こっていると思います。

はっきりいうと

ただ勘違いしてた可能性だってあるわけです。


結果を出していることが正しさには繋がらない

ということは

念頭において

講習会には参加したいところですね。

 

本日はこれで以上です。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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