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道産子から見たJR北海道とJR東日本の共通点・違い 本州と北海道


0.はじめに

今年、初めて自分一人で北海道の外、本州に行ってきました。
北海道は本州と陸続きになっていないため、移動には乗り物が必須となります。そういうわけで私にとって本州というのは体感的に遠い場所でした。
実際、最初に降り立ったときは同じ日本とはいえ、やはり異世界感がありました(おそらく、本州の人が北海道に来たときもそう感じる人は少なくないと思います)。
今回はそんな私が見たJR北海道とJR東日本の違いをレポートしたものです。

1.共通点

これは他の鉄道会社でもだいたい同じことだとは思いますが、運行系統の話。北海道では40kmくらいで運転系統が分かれることが多いです。札幌の場合、小樽、岩見沢、千歳が約40km圏内なのですが、この区間は普通列車が多めに設定されています。これより先になると、乗り換えが必要になる、あるいは普通列車が減って特急街道になったりします。
青森県でもそれはほぼ同じでした。奥羽本線の青森エリアを見ていくと、青森~弘前とそれ以南で運行系統が別れています。日中の青森発普通列車はほとんど弘前止まりで、早朝と夜に秋田・大館行の直通列車が走っています。青森~弘前の営業キロは37km、つまり約40kmなので、「運行系統分離の基準40km説」が現在の仮説です。

青森~秋田間には特急つがるが走っていますが、本数があまり多くないので、青森~秋田間を通しで利用する人はあまりいないのかなと推察しました。まあ200km近く離れていますからね。
これに対し、青い森鉄道の方は浅虫温泉や野辺地止まりの列車があるとはいえ、八戸までの直通列車が多めに設定されています。やはり、こちらのほうが沿線人口が多く、需要があるということでしょう。

2.相違点

(1)駅メロ

次に違った点を見ていきます。まずは駅メロですね。北海道では、函館地方を除き、普通列車の駅メロはありません。だから、大館駅の発車メロディを聞いたときは驚きと同時に感動しましたね。「おおー!」と。粋な計らいは好きなので、いろいろ聞いてみたいですね。

(2)駅ノート

これについては駅訪問数が少ないのでなんともいえませんが、北海道と比べると少ない印象を受けました。というか、まだ本州の駅ノートを見たことがありません。津軽湯の沢駅にあるらしいので、いつか確かめたいとは思っています。五能線とか多いかも?
ちなみに北海道の場合、簡易委託ですらない純然たる無人駅の場合、高確率で駅ノートが置いてあります。まあ、しょーもないイタズラ書きも多いですし、管理も大変でしょうが、あると旅情が深まる、それが駅ノートだと思うので、やはりあると嬉しいですね。

(3)車両について

北海道のワンマン列車は、基本一番前しか開きませんが、JR東日本の車両はボタンを押すことで、後ろから乗ることもできる仕様になっていました。これは素直に驚きました。ボタンを押してから開くまでタイムラグがあるので、最初はドキドキしましたね。北海道に導入された新型車両H100系はJR東日本との共同開発?らしく今後そうした近代的な車両が北海道に来る日があるかもしれません。

(4)路線図

北海道の路線図(近距離きっぷ表)は駅名の他に、路線名(宗谷本線など)が併記されていることが多く、エリアによってフォントが使い分けられています(個人的には留萌本線、宗谷本線のフォントがお気に入り)。
JR東日本の路線図は駅名のみの表記が多く、路線名が書いていない所もありました。たとえば、新青森駅の近距離きっぷ表で、奥羽本線から分岐する五能線(起点は川部駅)の路線名は書かれていなかったと思います。まあ、路線名は事前に調べているので大丈夫なんですが、表示されていないとなんか寂しいですね。北海道と違い、他県と陸続きになっていることから、県境などでは情報を多く載せすぎるとかえって見づらくなる…といった判断でしょうか。真相は不明です。
また、北海道と違って私鉄が多いので、私鉄の路線図、フォントを眺める楽しみがありました。

(5)車窓

北海道は土地が広く、開けた景色が多いと言われますが、奥羽本線にものどかで開けた景色は多かったです。八郎潟のあたりとか、なかなかよかったと思います(ロングシートが残念)。五能線はさすがの絶景でした。

(6)駅前通り

青森駅の南口は大きなアーケード街となっており、開放感があります。若者がそこそこ歩いていて、歓楽街という感じでしょうか。これに対し、駅前のバスターミナルとバス時刻表が不便でした。中央のバスターミナル間に安全地帯がなく、信号機もないのでバスを警戒しながら移動しなければなりません。充分な注意が必要です。北口はひっそりしていますが、バス停はしっかり整備されていて、南口のような危険性はなかったと思います。新青森駅のバス停も広かったので、おそらく青森駅南口は昔からある街にバス停を作ったので土地が足りず、無理な設計になったのかもしれません。
バスの時刻表は印字が薄く、時刻と行き先がわかりづらかったです。
八戸駅のバス時刻表は、整理されていて見やすい印象でした。

次に秋田駅。バスのりばは広かったです。青森駅と同じく、広いアーケード街?もありました。ただ、全体的に高層建築物が多く、若干息苦しい印象。まあ、これはどこもそうなのかもしれませんが…。

続いて無人駅。駅ノートがないのが残念でしたが、津軽新城、左堰、金谷沢など静かな雰囲気が良かったです。とくに津軽新城は新築木材の香りが温かみを感じさせます。

(7)その他

あと、これは完全に主観ですが、JR東日本のほうが余力がある感じでしたね。まあ、経営状況を見れば両者の差は歴然ですから、当たり前といえば当たり前なのですが、なんとなく雰囲気でそう感じました。

3.おわりに

ということで、JR東日本とJR北海道の違い、本州と北海道の違いについていくつかピックアップして書いてみました。私も本州にはまだ2回しか行っていないので、わからないことも多いです。今後行く度にいろいろな違いや共通点を見つけながら旅をしていきたいと思っています。皆さんも北海道に来た際はぜひ本州との違いを見つけて楽しんでくださいね。
それでは!

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