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栗城史多のエベレスト劇場

こんにちは。髙橋こうたです。

こちらの本、ご存知でしょうか?
「デス・ゾーン -栗城史多のエベレスト劇場- 」

正直、読み終えて、痛いところを突かれた感があります。
自分のことを棚に上げて、他人を批判することは簡単ですが...
ぜひ自分ごととして読んでいただきたい一冊です。
過剰な承認欲求や情報が氾濫する現代社会において、改めて色々と考えさせられる本です。

この本の主役、登山家・栗城史多さん。
七大陸最高峰登頂を目指す最中、2018年 エベレストで滑落死し、35歳という若さでこの世を去りました。
私は栗城さんに対して、とても関心を抱いていました。
キッカケは同じ低身長だったから。
本当にそれがはじまり。
あと、自己表現や演出力に優れていて、すごく賛否わかれる人なんだろうなと。
さぞかし彼のことをよく思っていない人も多いのではと感じていました。
どうしても心情的に型破りな人の肩を持ちたくなるんです。
もちろん理解できない点も多々ありますが。

すごく残念なのは、実際お会いする機会がなかったこと。
勧めておいてなんですが、この本の内容を鵜呑みにしたくもないのです。
間接的な栗城さんの言葉も、著者の言葉も、世間の評判も鵜呑みにはしたくない。
やはり自分が実際に会ってみて接してみて、どう思えるか。
だから私は旅を繰り返し、現地現物にこだわっているわけで。
ネットやSNSで世界はつながったと言う人がいるけど、私は全然つながっていないと思う。
むしろ分断が進んだとさえ感じる。

実はこの本を勧めてくれたのは、
現在ドキュメンタリープロジェクトを一緒に進めている冒険家の阿部雅龍。
100年越し人類初の南極冒険(2021年)に挑む彼と、今後どのように向き合い、どのように写真表現するのか。

まさに今読むべきタイムリーな本でした。

「デス・ゾーン -栗城史多のエベレスト劇場- 」河野啓 著
https://www.amazon.co.jp/dp/B08P342DPT/

それでは、また次回。


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写真家 髙橋こうた

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