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【ニュース記事紹介】アサヒグループHDのオーストラリアで「スーパードライ」の売上5倍

本日も気になったマーケティングビジネス関連のニュース記事をご紹介いたします。2022/2/14更新

ニュース記事は好評で、PVもスキの数も多いので積極的に発信しています。今回はITmediaビジネスの「アサヒグループHD勝木社長は、オーストラリアで「スーパードライ」の売り上げをいかにして5倍にしたのか」です。(2/10の記事)

かつて私は国内のビールメーカ、飲料メーカを就職先として検討していました。しかし、国内の市場のパイの取り合いのような未来ではないか?海外では日本ビールは流行らないのではないか?と考え、途中で断念した記憶があります。

しかし今回の記事では買収を切り口にしてアサヒビールが生き残るために海外現地に進出を進めてきたことが伝わりました。

記事まとめ

①結論
企業買収をテコにして「スーパードライ」の売り上げを5倍に躍進させた。日本、オーストラリア、欧州の3極を軸に海外を重視した経営戦にビジネスに必要なデジタルスキルを高めるための早急な対策が必要である。

②背景
人口が減少し国内市場の伸びが期待できない。

③企業戦略
2020年6月に約1兆1400億円でオーストラリアのビール最大手「カールトン&ユナイテッドブリュワリーズ」を買収した。
※直近の決算をみると、海外の売上収益が全体の約4割以上、事業利益が約6割以上を占めるようです。

記事について気になった点

1.スーパードライの海外戦略

スーパードライはアジア系レストランなどでの取り扱いが多かったが、低価格帯のビールが求められたため、パブやバーで「スーパードライ」をプレミアムとして展開した。⇒スタイリッシュでハイエンドなチャンピオンビールとして定着した。

ここが記事の中でも大事なところかと思いました。マーケティングのPriceだけで勝負するのではなく、勝てそうな市場にターゲティングをシフトしていくことが成功の一因かと読み取りました。

市場セグメントによっては安いビールが求められるのは理解できます。そこで、スタイリッシュ・ハイエンドなビールが(潜在的に)求められる市場がどこかを考えることがまさに戦略です。価格的に一番高くともよく売れたとのことで、上手い事例です。

2.アサヒビールの社風

アサヒビール「経営統合の10箇条」第一条:社員の出身により差別してはならない。⇒ニッカウヰスキー組である勝木敦志社長がアサヒビール組に受け入れられたと振り返る内容がありました。

私の知る限りでは外部との統合があると、もちろん各自の社風もあり派閥や対立ができそう(特に銀行だとそんなイメージですよね)ですが、アサヒビールは良い環境なのかもしれませんね。

以上です。

<元記事>

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