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2024年度本屋大賞ノミネート作品より②

前回4冊の本について自分なりの感想を書きました。

その後、3冊を読み、発表後に大賞を受賞した
「成瀬は天下をとりに行く」をAudibleで耳読しました。

10作品の得票数を見て、私としては意外な結果でした。
「成瀬は天下を取りに行く」は前評判通りの高評価でしたが
他作品と比べてダントツによかったとは思いませんでした。


成瀬は天下を取りにいく

主人公の成瀬のキャラクター設定が極端すぎて現実的でなく
共感できませんでした。
ストーリー展開は面白いのに現実乖離したというか
そこまで成瀬をおかしなキャラクターにしない方が気持ちよく
楽しめたと思いました。

スピノザの診察室

詳しくはこちらに書きました。

水車小屋のネネ

人を思いやる優しさに溢れた作品でした。

帯に書かれていた言葉
「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ」
の通りの作品だと思います。

こちらも、スピノザの診察室のように1冊をまとめて
みたいと思いますので、まとめましたらこちらに
シェアしたいと思います。

放課後ミステリクラブ 金魚の泳ぐプール事件

児童文学としては面白い謎解きですが
過去の本屋大賞ノミネート作品の流れからみても
なぜ数多ある作品の中からこの作品が選ばれたのかは
私には謎でした。


書店員でない私のランキング

文章構成も展開も秀逸だと思う「君が手にするはずだった黄金について」
が、児童文学よりも低い評価だったことは、作品の質というより
書店員さんに好感を持たれたかどうか、が分かれ目だったのではないかと思いました。
「君が手にするはずだった黄金について」は東大マウントが鼻につき
表題の章の友人を見下している感じも良い印象ではありませんでした。

最終審査は10冊全部を読了した書店員さんが3票を投じるというものでした。
投票方法が、1位〜10位に並べて 1位から10点・・・10位が1点
という形にしたら、この結果は変わっていたのではないかと思いました。

10冊のうち2冊、読まなかった(耳読も含め)

を除く8冊のうち、書店員さんのように、おすすめしたい順に並べるとしたら

<別格> 星を編む

1 黄色い家
  
2 スピノザの診察室

3 水車小屋のネネ

4 君が手にするはずだった黄金について

5 リカバリー・カバヒコ

6 成瀬は天下をとりに行く

7 放課後ミステリクラブ
  
読まなかった2冊は

今のところ今後も読む予定はありません。
面白くなさそうという理由ではなく、
本屋大賞祭りはこのあたりにして

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