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2024年度本屋大賞ノミネート作品より

毎年本屋大賞ノミネート作を数冊読んでいます。
今年は、たまたまですが4冊事前に読みました。


黄色い家

4冊の中で最初に読んだ「黄色い家」は新聞の書評で見て読んでみました。
最底辺といってもいい世界で生きる人たちを描いた作品で重いないようですが
「普通」の家に育ったことがいかに幸せなことだったのかを
しみじみと感じました。

裏の社会で行われている詐欺の手口も
詳しく物語に組み込まれていて、恐ろしくなりました。
十分に取材して書いているのだろうなと思いました。

ふとした情景描写の中で、この方は「赤毛のアン」が
お好きなのかなあと思うシーンがいくつかありました。

星を編む

「星を編む」は「汝、星のごとく」で美しいけれど
悲しかった結末を満足させてもらえました。
なぜ、上下にしなかったのか?と思いましたが
この作品は、それぞれ完成された作品なので
上を読まないと下が読めない、と手を止める読者を少なく
することはできたかと思います。

私は前作以上の作品だと思いましたが
既に2回大賞を取られていますし、今年受賞したら二年連続になるので
そのあたり、どうかなあと思います。

君が手にするはずだった黄金について

フォローしている碓氷早矢手さんが、装丁が美しいと
紹介されていたので、迷わず購入しました。
内容はもちろんですが、本の装丁は紙の本の命だと思っています。

若い読書家の友人もとても良かったと言われていたので
ちょっと鼻につく部分もあり、少し休んでいましたが、読了できました。

短編集のようなタイトルの作品を含め5篇の作品を通して
作家である著者の等身大の主人公の人生が語られています。

「あなたの人生を円グラフで表現してください」
という問いに、さて自分は?と考えさせられます。
2011年3月11日のことはほとんどの人が鮮明に覚えているのに
3月10日に何をしていたかは、多くの人が思い出せない。
人が求めて生きるものは何か?それを「黄金」と言う言葉で推察していきます。

リカバリー・カバヒコ 

Audibleタイトルに有ったので
耳読しました。個人的には他作品と比べると軽い印象でしたが
耳読だからかもしれません。朗読者の印象が加わりますから。
内容は、若者向け

10日に大賞が発表されます。
例年3、4冊しか読んでいませんが、上記以外の作品が
大賞を受賞したら読んでみたいと思います。


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