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ポンコツ大学生でも書けるようになった文章術(後半)

お疲れ様です!

今回のテーマは「ポンコツ大学生でも書けるようになったES上達術」です。
古賀史健の『20歳の自分に受けさせたい文章講義』を読んで、僕自身とっても勉強になったので全部で2回に分けて、皆さんに少しでもお伝えできればいいと思って書かせていただきます!
今回は後半です!

就活生で「ES書くのがちょっと大変だな…」って思っている方に少しでもお役に立てれば嬉しいです!前半に紹介した内容に引き続き、今回も文章を簡単に上手に書くポイントを本日も3つ紹介したいと思います!!!

①“説得”ではなく“納得”させる


皆さんは文章を書くときどのようなことを考えて書いていますか?
文章を書く目的は「読者を動かす」ことなんだそうです。たとえ日常をつづったブログなどでさえも、「自分のことをわかってほしい」という思いが少しでもあるそうです。これは他者の心の変容を求めているに他ならないんだそうです。

ESなら特にそうですよね。企業の人に「自分のことをわかってもらいたい」という願いを込めていますよね。
そこで重要なのが、「説得(読者を押し切る)」ではなく「納得(読者に歩み寄ってもらう)」してもらうような読者へのアプローチです。説得のアプローチでは読者は必ず反発してしまうそうです。そこで“説得”ではなく“納得”させるということが必要なんだそうです。

では実際にどうやって引き付けるのか?それは「仮説&検証」なんだそうです!まず、読者は他人事にはどんなに主張が正しくても興味を持って読んではくれないそうです。
そこで文中の早い段階で「他人事じゃない!」と思うような問いかけをし、一緒にその「仮説」が正しいかを「検証」していくことが大切なんだそうです。

検証をしていく中で重要になってくるキーワードが「ツッコミ」と「起“転”承結」です。

例えば「営業先で自社のパンフレットを使うな!」という主張をします。
「これに対して『えっ、パンフレット無しで営業できるの!?』と驚く人もいるだろう」というツッコミを入れるんだそうです。実は僕もこの手法を多用しています。笑 前回の投稿などを確認してみてください。結構使っているのがわかると思います。笑

しかし、このような「ツッコミ」が入り、それに答えていくだけで読者の疑念は晴れていってしまうんだそうです。

では「起“転”承結」とはどういうことか?「起承転結なんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。起から承へと順調に流れてきた論理が“転”の場面でひっくり返ることで読者は混乱してしまいます。小説などでは読者を引き付けますが、日常文ではトラブルメーカーになってしまうんだそうです。しかし、“転”の配置を少し変えるだけで大きな効果を発揮するんだそうです。

例えば
起…今世界的に温室効果ガスの削減問題が議論されている
転…しかし、地球温暖化現象は本当に温室効果ガスによるものか?
承…温室効果ガス(Co2など)は地球温暖化に0.002%しか影響していない。
(その疑問を抱いた理由、客観的事実)
結…よって、温室効果ガス削減の議論はかなり根拠に乏しいものと考えられる

このような形だとわかりやすいと思います。起で一般論を述べ、“転”で自分の主張を投げかけ読者を引き付けます。そして検証作業に入り結論につないでいくことで、読者も内容を理解しやすく、“納得”しやすくなるんだそうです!

僕は特に「ツッコミ」を意識していきたいと思いました。読者が一番共感しやすく僕の文章を「読んでみよう!」と思う入り口だと思っています。その入り口を丁寧に書いて読者を引き付けていけるようにしたいと思います!

「“説得”ではなく“納得”」これだけ覚えていってください!

②「何を書くか?」は間違い


「これじゃ何も書けないじゃないか!」と思う人は多いかもしれません。ここで大切なのは「何を書くか?」ではなく「何を書かないか?」なんだそうです。

例えば日記であれば、1日の流れをすべて書くのではなく、特に印象に残ったことを書きますよね。まず、日記であれば日常にあふれる“元ネタ”を編集することによって文章が完成します。

つまり、文章の入り口には“元ネタの編集”という作業があるんだそうです。書くべきものは日常に沢山転がっています。しかし書くべきものが見当たらなくなっているのは、“元ネタ”が多すぎて見えなくなってしまうんだそうです。だから、「何を書かないか?」という編集をするんだそうです。

では「何を書かないか?」の意識が必要なのはなぜでしょうか?
あなたが「高校生活を振り返って」という文章を書くとします。ここで「何を書くか?」を基準にしてしまうと、かなりの確率で発想が“足し算”になってしまうそうです。「部活の話、文化祭の話、修学旅行も楽しかった。」と考え、そのまま書いてしまいます。たしかに楽しい高校生活を網羅した文章になると思います。

しかし、読みものとして考えたとき、読者は読みやすく、面白いと思ってくれるでしょうか?残念ながら、そうはならないそうです。たくさんの話を並列で語られると、読者はどのトピックをどれくらいの温度で読んでいいのか、話のポイントがどこにあるのかわからなくなってしまうんだそうです。

一方で「何を書かないか?」を基準に考えると文章の内容は全く違うものになってきます。発想が“引き算”になるからだそうです。

「何を書かないか?」の“引き算”の考え方は、部活や文化祭など、高校生活のさまざまなトピックを“元ネタ”としながら「何を書かないか?」を考えます。そうすると例えば「日々の部活を語らずして、高校生活を語ることができるだろうか?」ということに気づけるそうです。そしてその気づきを基に文章を書いていくんだそうです。

これによって、雑然とした“足し算”の文章とは違って、内容が1つに絞られるため読者にも「あなた」という人間が伝わりやすくなるそうなんです!!!

こうして物事を“引き算”で考える作業は、最終的に「自分にとって大切なものは何か?」「自分はどういう人間で、どんな価値観を持って生きてきたのか?」を考えることにつながっていくからだそうです!

“足し算”の文章がすべて間違っているというわけではないが、伝わる文章を書きたいのなら「何を書かないか?」が重要なんだそうです!

僕も何を書かないか?を徹底しようと思います。特に本を読んで書いているため、紹介したいものが沢山あります。しかし、トピックや自分が伝えたいことと照らし合わせながら、紹介したい内容を選ぶことが大切だと感じました。

「何を書かないか?」これだけ覚えていってください!

③最大の禁句は「もったいない」


皆さんESやレポートで何日もかけて調べたことだから、これは文章に「残したい」と思った経験はありますか?
僕は結港あります。何日もかけて調べたからもったいないと思い、文章に残していました。その結果、周りに余計な説明を入れて文章がごちゃごちゃになった経験があります。

ここで大切なのは、読者はあなたの「がんばり」や「悩んだこと」に評価をするわけではなく、文章の面白さ、読みやすさ、書かれた内容に評価を下すことなんだそうです!

ではどうすれば良いのか?それは文を「切ること」なんだそうです。読み返すなかで、少しでも長い文章を見つけたら、さっさとハサミを入れて短い文章に切り分けたほうがいいそうです。理由は大きく3つあります。

⑴冗長さを避けてリズムを良くする
⑵意味を通りやすくする
⑶読者の不安を和らげる

⑴では前回の投稿でも紹介したのですが、文書が長くなると読みづらくなります。特に読点を3つ4つ使っている文章は、どこかで切ったほうが良いそうです。そして短い文章は読みやすく、リズムをつけてくれるそうです。

⑵の「意味を通りやすくする」は大きな要素なんだそうです。
「大急ぎで支度をしたが、間に合わなかった。」
「大急ぎで支度をした。けれど、間に合わなかった。」
下の文章のほうがよりストレートに意味が伝わります。本来であれば切り分けるべき文章を“が”でくっつけたり、別の接続詞が入るところに“が”を入れた文書はよく見受けられるそうです。

もし接続詞の“が”を多用していたなら、そこにハサミを入れるか、別の言葉に言い換えられないかを考えることが大切なんだそうです。

⑶の「読者の不安を和らげる」では、この文章を比較してもらいたいです。

A.近所には歩いて5分の距離に醬油ラーメンの人気店が1軒、自転車で30分ほどの距離にとんこつラーメンの店が1軒あるのですが、私の食べたい味噌ラーメンの店がないため、何も食べずに帰った。

B.近所には歩いて5分の距離に醬油ラーメンの人気店が1軒、自転車で30分の距離にとんこつラーメンの店が1軒あります。でも、私が食べたいのは味噌ラーメンだったので、何も食べずに我慢しました。

Aを読んで何かモヤモヤが残ると思います。日本語を長文で書いてしまうと「今何の話をしているのか?」「議論はなんなのか」が不明瞭で、読者は集中して読むことが難しくなるそうです。

不必要な長文は避け、長文にはハサミを入れるのが良いそうです!

僕も長文を避けるように心がけたいと思います。Noteの投稿でも何回も添削をしてどうすれば読者は読みやすくなるかを考えて書くようにしています。何回も自分を疑ってより読みやすい文章を作っていきたいと思います!

「もったいないは禁句」これだけ覚えていってください!

今回のポイント
①“説得”ではなく“納得”させる
②何を書かないか?
③“もったいない”は禁句

最後まで読んでいただきありがとうございます。本を読んでたくさんの発見があり、アイディアが思いついちゃったので、皆さんに共有しちゃいます!笑 
明日からESだけでなく、レポートなどでも一緒に生かしてみませんか?

今後もたくさんの本を読み、少しでも皆さんのためになりそうなことはお伝えしていきたいと思いますので、これからの投稿に少しでも期待していただけたら幸いです!

よろしくお願いいたします!


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