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「1ヶ月で○kg痩せた!」

●「1ヶ月で○kg痩せた!」

ダイエットをしようと考えた時、まずはどうやって痩せようって考えます。
そんな時、ネットで調べまくりますよね。

すると、「○ヶ月で○kg痩せた方法」みたいな記事が山ほど出てきます。
個人が営利目的ではなくただダイエット記録としてツイッターにあげているなどであればいいのですが、商品と絡ませたサイトなどの記事であれば疑ってかかる必要があります。

例えば、1日で2kg体重を減らすことなんて簡単ですよね。
方法です。まず、ダイエット前日には爆食いして、初日の朝に体重測定をする。次に、その日は何も食べず、サウナに行って汗をかきまくって寝る。次の日、体重測定すれば2kgくらい減ります。

これ、事実として、1日で体重は2kg減ったことになりますが、2kg痩せたかというと違いますよね。前日に食べまくっておいて、次の日は食べずにサウナで水分を飛ばしただけです。これを1日で2kg「痩せた」と表現するのは悪意に満ちた表現だと思います。

ダイエット系のエステでも、1回の施術で2kg痩せた!なんて書いていますが、本当に2kg痩せたのでしょうか。エステにはサウナやラップなどで汗をかかせる時間があります。脂肪が2kg減ったのではなく、ただの水分ではないでしょうか。こういうの本当に嫌気がさしませんか?


なぜこういう記事や動画が多いのか?
どうしてもインパクトが欲しいんですよね。成功談をアピールすることで作り手にメリットがあるからです。SNSなどで個人的に言っているならまだいいですが、このような方法で商品を宣伝して購入へ誘導するのは悪ですね。

正確に評価するには、
「このサプリを毎日飲んだ300人」と「飲まなかった300人」を3ヶ月後に比較したところ、「このサプリを毎日飲んだ300人」の方が体重が10kg減少していた、と証明する必要があります。
さらに正確には、それぞれの300人の年齢、性別、もともとの身長や体重を同じにする必要があるし、3ヶ月間の食べるものや運動なども同じにしないといけません。全てをきちんと調整した上で、前者の方が10kg痩せていたのであれば、そのサプリは効果があると初めて言えます。

これは医学や科学ではごく当たり前の評価方法ですが、こんなことをしているダイエットサプリは見たことがありません。おそらく、そんなことすれば、サプリを飲んでも飲まなくてもどっちも変わらなかったとなるのでしょう。1人の経験(しかもそれも本当かどうかわからない)をまるで普遍的な効果のように書くのは誇大広告です。個人的には、偽り、詐欺に近い、とも思います。

ダイエットの情報はネット上にあふれていますが、情報収集する際には常に懐疑的に疑いの目で見る必要がありますね。


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