見出し画像

童貞には恋愛ではなく人間関係を①

思い出すと死にたくなるが、思い出して整理しておかないと知らないうちに心にこびりついて取れなくなってしまうのだ。

ということで、過去の整理兼リハビリで過去の晒上げをしていこう。

できるだけ簡潔に。


中国人留学生Tさん

LINEで連絡がつかなくなってもう2年になるだろうか。謎の期待と諦めをもって既読のつかないスタンプを眺めていたのも、もう遠い過去になってしまった。



留学生Tさんは大学のゼミで会った。無機質な教室に四角く並べられた長机。ドアの近くに座った僕と対角線上に彼女はいた。彼女はだいたい誕生日席の教授のすぐ近くに座っていたから、初めての時もそうだったと思う。

第一印象はただただ美人。かわいい系の美人。猫耳付けたら似合いそうとか思っていうわ何するやめr

(「中国人 かわいい」で検索したところ、羅小伊さん?という方が一番雰囲気が似ているように思いました。...え、検索するんですか?僕と同じくらいキモいよ?)


浮いた者同士

僕の入っていたゼミは、踊り等をテーマにフィールドワーク(現場で直接調査とかすること)をするようなところだった。なぜ選んだかといえば、ゼミの活動の中でインタビューができると聞いていたからだ。僕はその頃から、人の話を深く聴くという行為にとても興味があった。

しかし私は大事なことを忘れていた。大学生にとって踊りとはダンスなのだ(???)。垢抜けたイケメンや美人らが、ダボダボな服を着てカッコいいポーズなんか決めちゃうのだ。決して花笠両手に「よいよい」なんていうわけではないのである。

かくして垢抜けた同世代に囲まれた僕は、ゼミに溶け込むことができなかった。芋臭い男がドライヤーとコンタクトを覚えたくらいでは、到底太刀打ちできなかったのだ。こうして僕はゼミの中で少し浮いた。


Tさんも女子の中に溶け込めるように色々努力しているように見えた。ゼミが終わった後なんかはいつも携帯で何かを見せながら他の女子に話しかけていた。癖はありつつも案外しっかりしている日本語と屈託のない笑顔で会話する彼女を見て、美人だし何とかするのだろう、なんて呑気に考えていた。

でもその次の週になっても、次の次の週になっても彼女の席は教授の一番近くだった。他の女子たちとの間には必ず空席があった。少なくとも僕はゼミの中に何か陰湿なものを感じることもなかったから、文化や言葉の壁だろうか。よくわからなかった。

ただ事実として彼女もゼミの中で少し浮いていた。



だからまぁ、上手くやれなかった者同士、話す機会ができるのも時間の問題だったのかもしれない。



つづく



おわりに

久しぶりに書くのだから文章書くの下手になっているだろうに、なんかハードル上げちゃうよね。文章量とか。んなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?