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思召すままに

【体重変遷】
小学校:平均より下 (バスケ)
中学校:平均より下 (バスケ)
高校:平均より結構下 (食欲失う)
大学前半:平均より下 (スキーと自転車)

大学後半~:平均+5~7kg (生活習慣の崩壊)


つばめ少年は、小さい頃から給食おかわり常連勢のくせして全く太らなかったため、体重の話になるといつも「僕太らないどころか、親に少し太れって言われててw」と、月明かりのない夜どころか今殺されてもおかしくない発言を繰り返してきた。その発言ができたのは、運動する習慣があったからなのか、体質のおかげなのか。ただ事実僕はまったく太らなかったので、体重計に乗って険しい表情を見せることなど一度もなかった。

しかし一人暮らし3年目に入り、今まで味方だった体重計は敵へと変わった。それまで中々60を超えられなかった針は、70前後で満足そうに踊っていた。運動、いやそもそも外出をさぼってきたツケが回ってきたらしい。毎日、鏡の前でだらしない体型をじっくりと眺めては、なんとなくお腹をポンッと叩き、「今日もいい低音だなぁ」なんてしみじみ思うようにになってしまった。

どうやら脳にも脂肪はつくらしい。また一つ僕は賢くなった。



家にいる分には太っていても構わないのだが、こと外出となるとそうも言っていられない。ふっくらと熟成されたクリームパンのようなお腹は、服の下からこれでもかというほど目立とうとしている。冬のうちはまだいい。しかし夏なんかは大問題だ。ほっそい腕と豊満な腹のコントラストはそれはもう、その、醜いんだ。キュッボンキュッなんて、トップバリューのゴム麺ほどお呼びじゃないのである。不味くても最低ラインは守ってもらわないと困る。

しかして、つばめは瘦せようと思い立った。臥薪嘗胆の思いの元、白米を少し減らしランニングを始めた。元々一食一合だったし、走ること自体好きなので、案外なんとかなる、わけもない。至極当然。火を見るよりも明らか。犬が西向きゃ尾は東。1+1=2。肝を舐めるどころか、ダイエットそのものをなめていたわけで。そもそも肝なんて、生で舐めるよりしっかり火を通した上で、唐辛子とにんにくをたっぷり入れた焼き肉のたれにつけていただくのが美味しい、というのは風呂上りにはワインよりビールだよね、ってことぐらい当たり前の話である。よだれ出てきた。


走る方もうまくいかなかった。脚部パーツがそのままどころか劣化した上に積載量が増えたので、脚にかかる負担が大きくなりすぎたのである。そんな過積載状態のくせに、加減も考えず以前と同じように気持ちよく走っちゃうものだから、

ジャイアントキリング4

ジャイアントキリング2

結果として5分走ると右膝に激痛が走るような脚になっちゃった。ワォ!

(画像は『GIANT KILLING』45巻より)


というわけでダイエットは全然うまくいかなかったのだが、「あぁ俺太ってるんだよなぁ」って腹をさする度に考えるようになったことで、ふとした時に遠慮するようになった。ラーメン二郎じゃなくて、家系ラーメンにしよう、みたいな。家系ラーメン食うにしても、麺減らそうとか汁飲まないでおこうとか。好み聞かれたら、油少なめにしようとか。あ、味濃いめで。

なので少ーしずつ痩せることができていて、今だと標準+2kg以下くらいに抑えられている。筋肉少な目脂肪多めの状態なので油断はできないが、まぁよっぽど変な食生活をしなければ体重が増えることはないはず。




さて、体重もそれなりに減ってきたし、ご褒美に美味しいもの食べに行くか。



おわりに


「自分の走り方を体が覚えているから、体に任せて走るのが楽しい」っていう意味を込めたタイトルから考え始めたはずでした。







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