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苦行の先に見える一寸の光…だったらいいな(宮崎の片隅のランニング日記 15)

第15回 23.77km Running(2022/04/09)

夏、夏、夏。その昔、誰かが「アツがナツいぜ!」と言っていた。そんな感じの陽気。

全国的に「暖かった」を通り越して「暑かった」らしい。けれど南国宮崎の暑さを舐めちゃいかんよ。暑さ以上に日差しが痛い。紫外線が強すぎる。肌が痛い。目がヤられる。サングラス必須。日焼け止め大事。

さてさて、17日のシーガイアユニファイドマラソンを1週間前に控え、今回はリハーサルのつもりで、大会と同様のコースと時間でランニング。朝6時には起きて支度をして、大会会場から4kmほど離れた臨海公園に車を置く。その時間、朝9時前。そこから大会のスタート地点まで体を慣らすためにジョグ。だいたい距離にして4km。到着したのが9時23分。だいたいのスタート地点を決め、大会と同じスタート時刻である9時30分に一気に走り出す。

毎回そうだが、ほぼ朝に行うランはあまり体が使えていないというか、そんなにスピード出していなくても序盤は呼吸が苦しい。そして足が重い。股関節ストレッチ、腸腰筋伸ばしは重点的にやっているつもりだが、それでもはじめはしんどかったりする。これって、日常座り仕事が多くお尻や足が固まっているからだろうか。6kmほど走るとだんだん体も動いてくるようになるのだけれど、それまでのタイムロスやしんどさを抱えながら走るのがジワジワとメンタルを削っていくのでちょっと困ってはいる。

大会のハーフマラソンのコースはその8割がずっと景色の変わらない平坦なコース。そして海沿いだというのに防砂林用の松林によってまったく風が通らない。道はどこまでも続くアスファルト。日差しを遮るものがいっさいなく、走っているあいだは延々と太陽に照らされることになる。

今回めちゃくちゃ天気が良かったのだが、その代償としてめちゃくちゃ走るのがしんどかった。体力の消耗が激しい。足の疲労感がいつもより早くやってくる。ひたすら太陽に焼かれ肌が熱い。今回タンクトップ+短パンで走ったが服装としてはちょうどいい。そんで念のため日焼け止めを全身に塗りたぐっていたが、ほんと正解。だいぶ肌を守ってくれたおかげで余計に体力消耗しなくてよかったし、塗っていなければ今ごろは肌が相当赤くなって熱を持って痛いのと熱いのとで苦しんでいたはず。

いくら走れども景色が変わらない道をひたすらに走るのはほんと苦痛。そんな苦行に耐えながらやっと折り返し区間にやってくる。ちょっと距離を稼ぐためにもう2kmほどまっすぐ走るとなんとまあ宮崎市内を抜けて佐土原町にまで来ていた。そこからは来た道を折り返して、また同じ景色が続く道をひたすらに戻る。なんだこの苦行。10km地点で食したエナジージェルに救われる。うまいし、体に染み渡るし、走る気力が湧いてくる。ありがとうマグオン

折り返しはちょっと雰囲気が違った。松林のあいだをぬってブルーとグリーンの混ざった綺麗に輝く海が見えた。こちらを苦しめ続ける太陽だが、海の照らし方は最高だった。そんでランしている地域はサーフスポットでもある一ツ葉。波もいい具合に立っていたので、サーファーの車がビーチにはたくさん。海上でも波を待っている群れが。ちょうどタイミングよく綺麗に波乗りするサーファーを見れた。楽しさが伝わってくる波乗りだった。乗っていたサーファーの表情まではわからないけれど、楽しいっていう感情は伝わってくるような体の軽やかさだった。

ランしながらスマホ構えると、瞬間的にいい写真が撮れるミラクルが結構起こる

そんな光景も、ハーフの距離が残り5kmを切るとまたまた変わらない景色に様変わり。フルマラソン走るのと同じくらいきついんじゃないかってくらい体力を消耗していた。ひたすら頭で、たった5km、たった4km、たった3km…と唱え続ける。スピードもずっと5分15〜20秒くらいのイーブンペースで走り続けていたけれど限界がやってこようとしていた。

だいたいそうだが、ゴールがもう近づいているときこそ、その残り距離が長く感じるものだよね。体力も限界に近いし、体は重いし痛いし。ハーフを走り切るまでずっとスマホのアプリと睨めっこ。

走行距離が20kmになった瞬間にタイムを止めた。あ、しまった、ハーフって20kmじゃなくてフルマラソン(42.195km)の半分だから「21.0975km」だ。気づいたときには遅し。計測を止めた状態で再度走り続ける。そんなこんなで合計23km走った。

今回の20km地点でのタイムが1時間46分57秒。平均5分20秒/kmで走っているらしい。12月に出た青島太平洋マラソン(フルマラソン)では20km地点で1時間49分なので少し速い。そしてそのときのハーフタイムは1時間55分だった。

今回の環境条件で走った場合、こんなきついのかと思い知らされたが、本番も同様の条件だったとしたら20kmを1時間50切って走れるだろうか。ちょっと心配。

いやー、でもハーフ(21.0975km)の公式タイム1時間55分だしたい。目標。最低2時間は切りたい。1kmあたり5分20秒〜30秒で走ればいけるかな。本番に乞うご期待。

ああ、海、気持ちよさそう…(一ツ葉サーフスポット)


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