コストをかけずに集客力を高めるには 6:見返りを期待した行動で消耗する理由編
私はコンテンツプランナーとして、企業・事業主の方の情報発信全般に関するご相談に対応しています。お客様は、主に従業員数20名までの中小企業経営者・広報担当者の方や個人事業主の方が中心です。
「無理に商品やサービスを売り込まなくても、人や会社、社会に貢献・奉仕する行動を続けていれば、自然と仕事やお金が集まってくる」という考えに触れる機会が、私には多くありました。
実際に私も「これで人の役に立てたらいいな」と純粋な思いで行動しているうちに、人から信頼されて仕事を依頼されたことはあります。
ただし「ここで貢献しておけば、後から良いことがあるかもしれない」という期待が初めからあると、うまくいきません。また、同じように貢献しているのに、人から好かれる人と嫌われる人に分かれる場合もあります。
この点が私には不思議でした。
期待があろうと、なかろうと、貢献していること・ほかの人の役に立つ行動をしていることは同じです。それなのに、なぜ結果に違いが出るのだろうと。
最近になって、私自身が納得できる考えに出会いました。
人とエネルギーをやり取りする
まず、仕事や貢献を「エネルギーのやり取り」と考えます。
仕事の場合は、誰かのためにエネルギーを使うことで、報酬というエネルギーを受け取ります。また、社会貢献や奉仕活動の場合は、貢献した相手から直接エネルギーを補充してもらうのではなく、自分自身でエネルギーを回復したり、新しい考え方やモノの見方を得られたりと、何か別の形でエネルギーを補います。
見返りを期待して行動するときは、行動はほかの人のために見えても、エネルギーとしては「受け取る」形になってしまっています。行動しているのにも関わらず、受け取ることが済んでいるために、それ以上の何かが得られないのです。
人の役に立つための行動が、本当に「誰かのためにエネルギーを使う」ことであれば素晴らしいです。ただそれが「集客のための手段」となってしまったときは、消耗するだけに終わるかもしれません。
また「貢献していることをほめられたい」「いい人だと思われたい」という思いでの行動もまた、人からエネルギーを受け取る態勢での行動です。
人のために貢献したい・奉仕したいと思うときは
「仕事としてエネルギーを循環させる」
「今回は奉仕するために、自分のエネルギーを使う」
のどちらかに決めて、奉仕・貢献するといったん決めたなら、見返りを期待しないことが、結局は自分のためになるでしょう。
エネルギーを受け取っていただいて、ありがたい
とはいえ、「自分の存在を人に知ってもらう」「何ができるのかを、人にわかってもらう」という機会があれば、集客のために役立ちます。
その場合は「人に自分のエネルギーを受け取っていただく」立場として、
「受け取ってくれる人がいて、ありがたい」
「私のことを知ってもらえて、ありがたい」
という姿勢で、エネルギーをお渡しする方法がよいと私は考えます。
私の自宅には、訪問販売の人が訪ねてくることがあります。申し訳ありませんがお話を聞かなかったり、インターフォンに出なかったりという対応をすることがあります。「エネルギーを渡したい」のはその人の都合であって、私は受け取りたくないわけですから、仕方ないです。
これとは逆に、自分が集客や奉仕活動をする立場になった場合は、エネルギーを受け取る態勢になっていない人にも、エネルギーをぶつけてしまう可能性があります。そのような中で、快く受け取ってくださる人がいるだけで、本当にありがたいことです。
「エネルギーを受け取ってくださって、ありがとうございます」
と思えると、すがすがしい気持ちになれそうです。
河野陽炎へのご相談
私はコンテンツプランナーとして以下のポジショニングを意識しています。
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