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2019年4月 LIVE@万能の街

令和0年最初で最後のライブのために万能の街へ向かうも、寒暖の激しさに身体が追いつかず数日で身体に変調を来たす。寒い日に街を歩けば身体が冷え切り、暖かい日に出歩くと前頭葉が開いた愉快な人に出会う。そんな塩梅。

この期間にやることは、眠っていた曲のミックスや新ロゴグッズのための入稿処理や完成品の受け取り、それから新曲の歌詞を作って毎日スタジオで声出しなど。そう、かつて通常だったあの日々の動き方だ。一番活動が激しかった頃はメンバーの多くがサラリーマンと兼任している中での活動で、金曜の夕方に集合してツアーに出て、月曜の朝にはメイクを落とす余裕も無いまま出勤したりしていた。更には亜空間を使って打ち合わせや諸々の収録やライブなど、アホかと思うくらい動いていたけど、それでも工数が足らなかったのでメンバー12人居るうちの半分がライブをしながらライブ収録を敢行して、残りの半分がアルバムの収録をしたりなんてことをしていた。当時は、生き様として無理!無茶!無駄!を地でいっていた。

だが久々にバンドを動かすにあたって、もうそんなことはしない。やりたいことやイメージを丁寧にメンバーに伝え、技術的な問題点を洗い出していく。今やテクノもパンクミュージックも頭脳戦だ。そしてその結果、平成の終わりとともに僕らはシーケンスの時代を終わらせることにした。時間を機械に支配されるなんてこと、もう今更やってられない。そう思ってバンドをもっと面白くするための実験を始めたら、とてもいい感触がメンバーで共有できた。よし、これならいける。

さて、ライブはおかげさまで、そしてありがたいことにたくさんの方々に観ていただけた。ライブでお馴染みの曲を全曲封印したのは僕らの未来のためで、バンドが再び止まったその続きを始めるために必要な禊だったのだ。

今回は世界観の構築に加え、シーケンスがありながらも柔軟なソロ回しが出来るようにする仕掛けや、今の心境に合わせた旧曲のメロディ変更、他言語混じりの新曲、ポップて明快な新曲など今詰め込める新しい要素をがっつり詰め込んだ。ロゴや衣装も一新した。

この後いくつかの実験をした上で、夏頃には新体制でライブが出来る状態になる予定だ。

そういうわけで、僕たちは再び動き始めてる。

ただいま。そしてありがとう。これからも。よろしくね。

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