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エチオピアの衛生環境、意外としらない水周り事情!


エチオピアの衛生環境についての記事を見て、僕は驚きました。その記事はこちら。

あなたをモチベート。さんの記事に書かれていた、エチオピアの衛生面のことについて、僕がエチオピアに住んでいた時のことを思い浮かべると、納得することばかりです。
ワールドビジョンの引用されていた分を、僕も公式サイトから引用させていただきました。

ワールド・ビジョン・ジャパンの支援する村落部では水衛生・食糧確保(栄養)・教育の問題が顕著です。(データ:ワールド・ビジョン調査)年間を通して改善された水を利用できる世帯は約31%(エチオピアの都市部では80%)
改善されたトイレを使用している世帯は約1%(都市部では16%)
5歳未満児の低体重の割合は約21%、低身長の割合は約37%
小学校の入学率は目覚ましく改善したものの、小学3年生の読解力の教育省基準を満たす児童は6.2%

引用:World Vison

この環境下で僕は生活してたのかと驚きでした。数字でみるとかなり明確ですね。びっくりでしたが、僕が生活してきたことを振り返ってみると、この数字にも納得です。

今回は僕の体験からエチオピアの水事情について触れていきます。

◆そもそも水道は使えるのか

水道のライフラインはあります。僕が住んでいた家にも水道は通っていましたし、首都の中心部や、町の中心だと割と整備されていた印象です。

もちろん日本のように蛇口をひねると永遠に出てくるほど、インフラは整っていなかった印象です。僕の家は断水しまくりでした。設備はあっても水が供給されるかは、また別の話です。

僕の家を例にすると、家には水を溜めるタンクがあります。大体屋根の上や高いところに設置されています。そこのタンクにモーターで水を上げて、水を溜めます。そして蛇口をひねるとタンク分の水は使えるというシステムになっています。

エチオピア 水
上に見えるタンクが僕の家用のタンクでした

幾度となくこのタンクが空で、断水生活を余儀なくされた際には、雨水で体を洗った経験もあります。断水はよくあることです。

地方にいくと、水が出るところが離れていたり、場合によっては水を溜めてそこから桶でわざわざ汲んで使ったりもしてました。写真の樽に水を溜める際は、ホースを使って溜めます。そのため、シャワーのようなものはなく、全部水汲みで体も洗うし、家事や洗濯もします。

エチオピア 水
水を溜めてここからすくって使います

◇シャワーって使えるの??

結論あれば使えます。ただ水圧は場所によって様々で、極端に弱かったりするので、ホテルなどに行った際は、水を出してみることが大切です。高層階は水圧が弱くなる傾向がありました。
シャワーはあるけど、水が通ってないので、水浴びになる宿もなきにしもあらずです。

アフリカは熱いからお湯はいらないだろうと思った方、実はエチオピアの夜は寒いのです。なぜなら標高が高く、日が落ちると気温がグッと下がるからです。お湯は必須です。

お湯の作り方は2種類あります。タンクにお湯を作っておくタイプと、シャワーヘッドでお湯を作るタイプがあります。

エチオピア 水
タンクにお湯を作って溜める型
エチオピア 水 シャワー
シャワーヘッド型

画像が荒くて恐縮ですが、雰囲気が伝わればいいなと思います。

タンク型はお湯を作ってためることができるので、熱いお湯が出てきます。
シャワーヘッド型は、蛇口をひねって水がシャワーヘッドを通るときにお湯になるので、温度的にはあまり熱くはならないです。たまに電圧がおかしくなって極端に熱くなることもしばしばです。

◆水道水は飲めるのか?!

一応水道水は飲めなくはないと聞いたことがあります。ただ現地の人も、水道水を飲んでいるところはあまり見かけたことはないです。

一般的には控えた方がいいと思います。そもそも水道水を当たり前に飲める国自体限られる数しかないので、海外に行ったら基本はペットボトルの水を飲むことをおススメします。世界ではなんと、9か国しか水道水を安全に飲めないそうです。

一緒にエチオピア人とランチをしている際にも、現地の生活も慣れた頃に水道水を飲もうとしたら、お前はこっちの方がいいとペットボトルの水を勧められました。飲めなくはないけど、お腹を壊す可能性もあるので、気を使ってくれたのでしょう。優しさですね。

料理で沸騰させたりする際は、何も気にせず僕は使っていました。普通に食べることができたので、熱すればひとまず大丈夫そうです。

◆エチオピアのトイレ事情

引用文でもあるように、エチオピアのトイレはまだまだ整備されてるとは言えません。ただ、首都では割と水洗トイレで水を普通に流すことができます。(僕は首都の中心部に職場があったので、結構水インフラは整っている方でした)

とはいえ、水洗トイレだったとしても機能しておらず、水を溜めてある桶からすくって、自分で流すことがどちらかというと主流です。

そして地方にいくと、穴を掘ってトイレとするところもあります。僕が地方にホームステイをした際の家では、水道インフラは整っておらず、トイレは穴を掘って、そこに足場を作って用を足す作りでした。エチオピアに着いて間もない頃だったので、僕にとっては厳しい環境でした。

地方のトイレ

ただ現地の人にとってはそれが普通、地方と都市部では、まだまだ大きなギャップがあるなと感じた次第です。

◇トイレットペーパーは一緒に流せない!

日本ではトイレットペーパーをそのまま流すことができますし、それが普通ですが、エチオピアでそのまま流すと、ただトイレを詰まらせる原因になるだけです。

そのため、水洗トイレであっても紙を捨てるところがあり、使用した紙はそこに捨てます。もちろん自分だけではないので、捨てられてなければ前の人の使用済みの紙もあるわけで、、、
これはエチオピアだけではないと思います。気にせず紙を流す人もいるかもしれませんが、個人的におススメはしません。詰まる原因です。

日本のトイレがいかにキレイで凄いのかを、日本に戻ってきてからはまじまじと感じます。

◆日本は非常に恵まれている!

日本にいると水電気のライフラインがなくなることは、ほぼないとおもいます。ライフラインで一番個人的に必要不可欠だと感じていることは、「水」です。

水さえあれば何とか生きられます。電気ガスはなくても最悪オッケー、エチオピアでそれを体感から学びました。蛇口をひねると当たり前のように出てくる水は日本だけ、しかも普通に飲める状態であることが素晴らしいことなのです。

まずは知るところから始めてはいかがでしょうか。
読んでくれた方の新しい気づきに、少しでも貢献できたら嬉しいです。

ではまた!








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