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世界史

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#家系図

デンマーク王室に受け継がれたプロイセン王室の血統

プロイセン王国とは「プロイセン」を名乗る国家が出来たのは、神聖ローマ帝国の諸侯であるブランデンブルク選帝侯アルブレヒト・アヒレスの孫にして、ドイツ騎士団長であったアルブレヒトが宗教改革の最中にルター派のプロテスタント国家としてプロイセン公国を建国したことに始まる。

ブランデンブルク選帝侯は代々ホーエンツォレルン家が務めており、初代プロイセン公アルブレヒトの男系子孫が途絶えた後は、ブランデンブルク

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ヘッセン家の二系統(カッセル、ダルムシュタット)について【金融ユダヤ・ロスチャイルド陰謀論】

1.はじめにロスチャイルド家と言えば、聞いたことが無い者はいないだろうとも思われる世界トップの金持ちであるが、「彼らとて欧州貴族の手下にすぎず、特に初代のマイアー・アムシェル・ロートシルトを取り立てたヘッセン家は、ロスチャイルドの主人」であると、まことしやかにささやかれている。

そのヘッセン家であるが、カッセルとダルムシュタットの主要二系統に分かれることは意外と知られていない。どちらもドイツ・ヘ

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ロスチャイルドの雇い主ヘッセン・カッセル家はエリザベス女王の先祖

1.はじめに本日は世界的な大富豪一族ロスチャイルドの雇い主として有名な、ヘッセン・カッセル家が、現在の複数のヨーロッパ王室の先祖であり、エリザベス女王も例外では無いという話です。

2.ヘッセン・カッセル家とはヘッセン・カッセル方伯領は、神聖ローマ帝国の領邦国家であり、現在のドイツヘッセン州の一部です。

フリードリヒ2世(在位1760年~)は、ハノーファー朝イギリス王ジョージ2世の娘メアリーと結

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ヘンリー8世の1回目の離婚は必然だった?(世界史再検証)

ヘンリー8世の1回目の離婚は必然だった?(世界史再検証)

今回取り上げるのは、テューダー朝イングランド王ヘンリー8世です。ヘンリー8世と言えば6回の結婚、4回の離婚をし、離婚問題でローマカトリック教会を脱退し、イングランド国教会を立てたことで悪名名高いですが、宗教問題にまで発展した1回目の離婚は、決してヘンリー8世のわがままだけでは済まない状況があったのでは無いかというお話しです。

ヘンリー8世の1回目の結婚はカトリック両王と呼ばれたアラゴン王フェルナ

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