マガジンのカバー画像

マンホール探訪記

51
ときには立ち止まり、足元を見つめる。
運営しているクリエイター

2016年6月の記事一覧

三重県四日市市のマンホール

三重県四日市市のマンホール

 中京工業地帯の代表的工業都市である四日市市は、三重県下で最大の人口を擁し、悪名高い公害、四日市ぜんそくでも有名だ。
 現在では、科学技術の向上や法整備などの対策が進み、工業地帯周辺の大気もおおむね良好となっている。
 四日市というおもしろい地名の由来は、毎月、四日に市場が開かれていたからであり、滋賀の八日市や広島の五日市、千葉の八日市場も由来は同じである。

 三重県四日市市のマンホールには、四

もっとみる
三重県伊勢市のマンホール

三重県伊勢市のマンホール

 抜群の知名度を誇る赤福は、どこでも食べることができるが、本物の伊勢うどんとなると、やはり伊勢まで行かなければ食べられないであろう。
 伊勢うどんは、独特の太い麺とコシのやわらかさが特徴で、讃岐うどんとは違って、頼むとすぐに出てくる。だから街道筋で発展した、非常に理にかなった食べ物なのだ。

 三重県伊勢市のマンホールには、江戸時代のお伊勢まいりをする人々が描かれている。

 皆、清々しい顔をして

もっとみる
三重県志摩市(旧阿児町)のマンホール

三重県志摩市(旧阿児町)のマンホール

 リアス式海岸の景観が美しい英虞湾は、今でも真珠の養殖が盛んで、周辺の町では、真珠を売る店がたくさんある。その真珠を、道端にあるU字溝の蓋に埋め込み、町の特産品としてアピールしているのが愉快だった。

 三重県志摩市(旧阿児町)のマンホールには、英虞湾に浮かぶ真珠養殖の筏が描かれている。

岐阜県大野郡白川村のマンホール

岐阜県大野郡白川村のマンホール

 言うまでもないことだが、白川村には世界遺産となった、合掌造り家屋の集落がある。
 この世界遺産のすごいところは、ヨーロッパの世界遺産のように、実際にそこで、住民が生活を営んでいることだ。

 岐阜県大野郡白川村のマンホールには、合掌造りの家々が描かれている。晴れ間に漂う、「白川郷」の書体が良い。

 屋内を見学しておもうことは、これでは冬は凍える寒さだろうな、という一点。

千葉県山武郡芝山町のマンホール

千葉県山武郡芝山町のマンホール

 「完乗」とは、「完全乗車」の略であり、ある鉄道会社が運営するすべての路線に乗車することを意味する。
 芝山町に本社を置く芝山鉄道は、その「完乗」がたったの3分たらずで出来てしまう。なにせ総営業距離が2.2kmで、駅は2駅しかないのだから。

 千葉県山武郡芝山町のマンホールには、町内の古墳から出土した馬型埴輪が描かれている。

 町の北部には成田空港が隣接しているので、飛行機が入っているものもあ

もっとみる