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500字小説について

とりあえず一週間、毎日書き切ることができました。

ん? なんですか?

『一日たったの500字じゃないか』 って?

そうですよ。 “わずか” 500字ですよ。


もともと、500字小説を始めたのは小説の練習とネタの供養のためです。

はい、わかりにくいですよね。

私は普段、別のWeb小説サイトにて、ライトノべルを連載している者です。
つい3か月前に連載を始めましたが、まだまだ界隈では赤ちゃんのようなもので、全く筆が進まない日もあります。

そこで、思いつきました。

毎日少しでも書く癖をつけよう! と。

そして、この際、今まで経験のなかった短編というジャンルにも挑戦してみようと思いました。

私は物語を書こうとすると、いつも、群像劇的な、キャラクター大事にする的な感じで、ほとんど長編になってしまいます。


そんなこんなありまして、じゃあ短編小説を書き始めようと思ったとき、思い出しました。

noteで書こうと思っていた、小説ネタがたくさんあるじゃないか、と。

題材、テーマ、なんならその日見た夢の出来事まで、下書きとして残し、小説として書こうとしていた時期がありました。

そう、時期がありました。

大事なことなので、2回言わせてもらいました。

noteを始めて3年ほどになりましたが、始めてから2年間ぐらいは高いモチベーションを維持していました。

しかし、ここ1年ぐらいは、友人が週一で書く記事を読むだけのアプリとなっていました。 (週一ずっと続けてるの偉すぎ!)

“空白の一年” があったということです。
その間に主人公が覇気の半分を覚えていたのかもしれません。


改めて、短編小説を書く媒体としてnoteに戻ってきたとき、下書きに残された数々のネタ達。

そこには、目も当てられないほどの哀愁が漂っていました。

もしかしたら、自分の嗅覚が狂っているだけで、漂っていたのは腐乱臭だったかもしれません。

温めるだけ温めて、温めて、温めて、温め切った先にあったのが、この遺体の山、ひびだけ入った孵らない卵でした。

これは早急に彼らの供養が必要だ。

救ってあげないと、そう思い私は、再び強く立ち上がりました。


こうして、小説の練習とnoteネタの供養を兼ねて、短編小説を書くに至ったということです。

今では、小説の練習のウェイトを遥かに凌ぐ形で、ネタの供養に力が入っています。


では、なぜ、短編小説の中でも “500字” にこだわったのか。

それは……

たまたまです。

『は? 舐めてんのか?』

わがります。

でも、言い訳しますから、ちょっと待ってくださいよ。


供養するのにあたって、期限の古かったネタから消費していこうと思いました。

そして、一本目書きました、【ここはどこ?】

ネタの構想は元からそこそこあり、本編には載っていない架空の設定まですぐ思いついたため、約10分そこらで書けました。

推敲まで終わらせ、右上に表示されたのが、まさかの、ぴったり “500” 。

キタコレー! これぐらいの文量ちょうどいいじゃん! 

こんなノリです。こんなもんです人生って、知らんけど。


だけど、続けてみるとかなり大変でした。

ネタの構想量は全部バラバラです。

本編を数千字書いてあるようなものから、たった一単語だけで書こうとしていたものまでありました。

短編用に設定見直したり、場合によっては続編考えたり、毎日考えること変わるわで、まぁ忙し、って感じで。

ちなみに、全話500字ぴったりの文字数でなければいけないと、自らを縛っています。

そのお陰でかなり大変なのですが、拘ったことで良い誤算がありました。

かなり短い中で主人公に感情移入させる。
短い文章や表現で伝える。

めちゃくちゃ、これらの練習になります。

意図せず、 “小説の練習” が鍛えられる状況を自分で設定していました。


“小説の書き方”っぽい話になってきたので、少し語ろうと思います。

ココには、かなり私、個人的な思想があります。

皆さん、読んだことありませんか。

表現の暴力本。

美しく情景が浮かぶようなら、まぁいいのですが、たまにあるのが、筆者のオナニーでしかない表現。

読者そっちのけで、自分が気持ちよくなりたいだけなんだろうなぁ、というのが透けて見えるただの自己満足小説です。

これはもう、オナニーというより、独りよがりのセックスぐらい悪質だと思います。

こういう筆者には文字を書くのではなくて、勝手にマスをかいていて欲しいものです。


少し愚痴のようになってしまったので、ここからは自重します。

そして私が小説を書くときのポリシーがあります。

誰もが簡単に読める、わかりやすい文章・字であること。
感情の表現は惜しまないこと。

この2つです。

これは、ライトノベルを書くために必須とも言える代物らしいです。

ライトノベルの指南なんて、私には到底できませんから、私の個人的な考え中心で書きます。

簡単です。

読者を絞るような書き方はしない方がいいです。
せっかくなら、たくさんの人の目に入ってほしいですから。

そして、感情ですが、読者にその体験をしたかのように読んで欲しい。
つまり、感情移入して欲しいんです。

小説は、感情をいかに直接的な言葉で表さないか、というものでもあるらしいですが、そんなの知ったこっちゃありません。

だからと言って毎回、小学生の感想のような書き方をするわけではありません。

読者は筆者と感覚の共有をしているわけではありませんから、文字だけでそれを伝えるのは難儀なことです。

しかし、私の場合、伝わってほしい感情が多少でも、たった少しのニュアンスでも違ってほしくないんです。

なぜなら、私の長編はキャラクターの魅力や群像劇的な話を作ってしまうからです。



おっと、気づいたら小説について熱く語ってしまいました。

話をかなり戻しましょう。

一週間続けた500字小説ですが、まだネタが尽きないため、供養の日々が続くと思います。

そして正直、今までの短編も500字でまとめたはいいものの、なんかまだ半身、土に埋め切れていないような作品もあります。

かなり構想してきたものもありますから。

ですので、アンサーと言いますか、続き物と言いますか。

そのような形にしていく作品も、中には可能性があるかもしれないのではないかなと、存じ上げる次第であります。

長々と話してしまいましたが、500字小説並び、本記事を読んでくださった方々。本当にありがとうございます。

あなたの、スキ♡で、続けている甲斐があるというものでございます。

今のところ、noteネタの続く限りではございますが、500字小説毎日途切れさせることなく、続けていきたいと思っておりますので、今後も御愛顧のほど、よろしくお願いいたします。



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