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遺言は大げさではない

仕事中、何気ない会話の中で「時間が足りない、早くしないと死んでしまう」と話したら「そんなことまで考えます?」と言われてハッとした。

そうか、私は勝手に追われている。
誰かに急げと言われたわけでもなく、命令されてもいない。
「その日のことしか考えない」が最小だとすると
「生きてる期間に間に合わない」が最大になるのかもしれない

ちなみに私は大病を患っていないし当然、余命宣告をされているわけでもない
だけれどダメなのだ
生きている全ての人に一寸先に何があるのか分からないという現実があり
生きている人が自分や他人(推しとか?)に対して生きている価値を後付けで付け加えようとしても、あくまで後付け(メッキ)なわけで
私のような単純な人間は生きるスピードの摩擦熱でしか生きている実感を得ることはできないのだ
摩擦熱はすぐに冷める、だから走り続けないといけない
私自身が私の存在価値を決める局面で、私は走るという選択をしている
それは言い換えれば私自身に存在価値があると感じたいという切実な自己肯定欲求であり
それをジャッジするのは他でもない自分自身というジレンマが共存している

私がそんなゴールのないレールを作っている最中にも3才児に教えられることがある
うちの3才児は寝ない
体は寝ろと言っているが それに抗っている
目的は無い というか分かっていない
3才児の知識量ですし
それ故に、私は本能的に抗う行動に関心を持ってしまう

結論を言うと
3才児も遺言を残したいと思っているのではないか
という推察だ
死が近いことは そこには関係なくて
無限大の未来に満ち溢れていたとしても
明日死ぬかもと言われても

爪痕を残したい人は身体的な本能に抗い 精神的な本能に忠実に従う
無限大の未来に満ち溢れていたとしても
悲観に満ちている人は すぐに生きるを終わらせる

これは想像という脳が作り出す幻想だ
どちらも幻想という中で
どちらを選ぶかはその人の価値観、そして死生観であり
道徳的には様々な考えはあるけれど 実際は良い悪いは無く自由だ

さて、そんな中において私はあまり誰かを引き留めることは無い
前述したとおり 自由だからだ
だけれど、思い込み(洗脳)が強すぎて本心に逆らっている(生きて楽しい可能性がある)人にはものすごくツッコミと言う名のアドバイスをしたくなる

「知識として持っているそれって本心なの?」
と疑いたくなるからだ。
どーせ消えるなら納得したいはず
納得できる? 本当に?

事実や根拠のあるデータはとても大切だ
知識量が増えるし分析するための資源にはなる
だけれど、それを超越した自分勝手なマインドってもっと大切じゃない?
ここで注意しなければいけないのは、私の好みについてだ
私は無差別に誰かを傷つけたくないし、愛の無いイジメは嫌いだ
私の好みではない自分勝手を手伝うつもりはさらさらない

本当は好きな人がいる
本当は結婚したい
本当は手をつなぎたい
本当は一緒にいたい
本当はまだ生きていたい

それが垣間見えるのに それなのに
もぉ! と思ってしまう
「Is it true feelings?」って曲を書けるかもしれない 笑

人は賢くなりすぎた故に知識やデータを重視し その範囲が自身の本能までも覆ってしまったのではないかと想像している
まぁ、それも私が勝手に作った幻想なのだが
とはいえ無視できない要素を含んでいる

あぁ、生きていて良かったと思える瞬間

星がキレイだなぁ
今日は晴れたなぁ
恵みの雨だなぁ
パートナー美人さんだなぁ
子供が愛しいなぁ
水がおいしいなぁ
空気がおいしいなぁ
便利だなぁ
ありがたいなぁ
生かされているなぁ
ありがたい
ありがとう
本当にありがとう
お陰様でここにいるよ

私が20代の頃、倒産寸前の稼業を継いだのは事実としてポテンシャルを感じていたのもあるけれど
頭では分かっていなかった部分もあるかもしれない
これからAIが人の仕事を奪っていく中で 人にしかできないことがある
と感じたのは嗅覚であり 死んだ親父が一言発した言葉にもある
嗅覚に関しては「感謝の想いをつなぐのは人の体温が効果的なこと」
親父の一言は「今は衰退したけど、また近い未来に手仕事が日の目を見る時が来る」

そんなこんなで駆け抜けてきてしまいました
妻や家族たくさんの人を巻き込んでしまったし、まだ元気だし止まることはできません
だから私は毎日寝る時に遺言を残したり残せないまま意識を失い
朝起きる時に幸運にも蘇るのです

これ以上つづけると想像が広がって枝葉が分かれ収集がつかなくなるので終わりにします
明日「おはよう」と言える人がいなくなるくらいなら
そんなにたくさんいらないよ
明日「おはよう」と言える人がいなくなるくらいなら
私は戦います

まずは自分自身と

なんのはなしですか?


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