マガジンのカバー画像

妄想風味

7
考え事などはここ
運営しているクリエイター

#思想

孤独、慰めのない、孤独。

孤独、慰めのない、孤独。

人は皆、他人に対する恐怖を抱えながら、それを隠して生きているのだろうか。
そうなのであれば、何故皆、発狂することもなく耐えていけるのだろう。
私には、他人が怖い。
しかし、一人になるのも同じくらい怖い。

人には誰でも裏がある。
それは人間が社会で生きていく上で当然のことである。そして、自分を見ていて何よりもよく分かる。
表では仲睦まじく、冗談ばかりを言い合い、 喧嘩などしたこともない。し

もっとみる
自分自身を無にするということ。

自分自身を無にするということ。

人生とは、下降運動である。この世に生まれ落ちたその瞬間から、その身が汚泥へと成り果てるその時まで、人は絶えず下へ、下へと落下を続ける。この力は、「重力」のようなものである。
いかにしてその力から逃れられようか。
いかにしてその力から免れられようか。
ーただ、「恩寵」によってのみ、である。
「恩寵」とは、満たすものである。
しかし、恩寵を迎え入れるには擬似的な真空状態が必要である。それは、全てを捨て

もっとみる

愛するものを、自らの手で作り上げたいという欲求は、神を模倣しようとしていることに他ならない。

しかし、それは偽物の神である。

他者を通して、自分自身を愛するということ。

人は、自分自身を愛することはできない。
わたしたちは、ただ他のものを愛することが
できるのみなのである。
ここに、わたしたちの悲惨がある。
他者が私たちを愛しているから、わたしたちは
他者を愛さなければならぬのではない。
他者が私たちを愛しているから、わたしたちは
わたしたち自身を愛さねばならぬのである。
この回り道がなければ、どうして自分自身を
愛することが出来よう。