"はまぐり"が食べたい季節がやってきた!!
ご来店の幸多き皆さま、こんにちは!
「雨天定休~本日モ晴天ナリ~」店主の口福(こうふく)栞(しおり)です。
どんなに世界の情勢が変わっても季節は巡ってきますね。
三寒四温の言葉があるように、温かい日と寒い日とかわるがわるやってきて、体調管理が難しいこの頃。
日本の行事はひな祭りを終えて、ホワイトデー、春分の日(宇宙元旦)と迎えようとしています。
この季節になると、とっておきの食事会へのお誘いが増えるんです。それぞれの節目があるからですかね。
個人的には誕生月でもあるので、またひとつステージが上がるタイミング。知ってか知らずか、お誘いいただけるのは有難いです。
さて、本日のテーマは「はまぐり(蛤)」です。
3月3日ひな祭りの料理といえば、ちらし寿司とはまぐりのお吸い物が定番ですよね。
ちらし寿司も大好きですが、はまぐりのお吸い物が食卓に並ぶと「春がきたな~」と季節を感じることができるので、ちょっと嬉しくなります。
遠い昔、平安のころ、貴族たちがはまぐりの貝殻の内側に絵が描かれたものを、神経衰弱のように合わせて遊ぶ「貝合わせ」という遊びがありますね。絵巻物のワンシーンにも描かれている、優雅な遊びです。
当時から同じ貝のなかでも位が高かったのか、実際にスーパーで並ぶ価格にびっくりするからなのか、現代を生きる我々にとってもはまぐりは高級な貝のイメージがあります。
ちょっと産地についてネットで確認してみました。
たったの1割という国内産のはまぐりの中で、さらに内湾性と外洋性の2種に分けられていたなんて、全然知りませんでした。
見た目も線がしっかり濃く入っているのが桑名産などの「ハマグリ」、全体的に薄いのが「チョウセンハマグリ」だそう。
江戸時代から収穫が盛んだった桑名でも、高度経済成長の時は干潟の減少でその収穫量が激減、その後人工干潟を設け、稚貝を放流し、はまぐり保護の活動を続けているそうです。
保護の一環として収穫量は1人あたり1日15キロまでと決められているとか。だから市場に出回るときにはびっくりの価格なんですね。
こういった漁師さんたちの努力のおかげで美味しくいただけるのかと思うと、「ありがたや~」と感謝の気持ちが湧いてきます。
はまぐりについて豆知識を挟んだところで、店主の好きな「はまぐり」料理をご紹介。
その一、お寿司でいただく「煮蛤」
先日、鮨の名店に行く機会がありまして、その時いただいた「煮蛤」がとても美味しかったんです!
お寿司屋さんに行けば、あれば必ず頼むネタのひとつ「煮蛤」
こちらのお店のは身が厚くしっかりしていて、煮て少し縮んでもこの大きさをキープしているスゴいやつです!
背中を撫でるように刷毛で人塗りされたツメは、煮汁を煮詰めて作ったもの。艶々しています。
甘すぎず辛すぎず、はまぐりの美味しい旨みが詰まったツメと、煮ているのに柔らかな歯ごたえの身が、口の中で一体となって貝の旨みがじゅわ~と広がる瞬間。もう最高です!
お店ではこのはまぐりを茹でたときの出汁も最後に出してくれるので、はまぐりのすべてを味わい尽くす感じです。
その二、店主も初体験「はまぐりのすき焼き」
この日は大きな桑名産のはまぐりを人生で一番食べたので、はまぐり記念日になりました。
まず、すき焼きの割り下とだし汁が合わさった鍋の中にはまぐりを投下、貝がすぐに開くので遅れずに救出、ささっと溶いた生卵にくぐらせたらお口の中へ…。
「び、、美味でございます~✨」
えっ、はまぐりと生卵って合うの?そもそもすき焼きって貝で出来るの?なんてお店に行く前は疑問もありましたが、食べた瞬間にすき焼きの概念が総崩れ。
合いますとも!貝ですき焼きイケるんです!
肉厚な身がほどよい固さの状態で、生卵の膜といっしょにツルっと口に入れると、噛めばかむほどに貝の旨味の液体がじゅわわ~と口いっぱい広がります。
はまぐりを急いで食べないといけないので、写真を撮ったのは最初だけ。夢中になって腹いっぱい食べました。
旬の食べ物を美味しくいただけた時の喜び。まさに「生きててよかった~!」ですね。
皆さんは、はまぐりお好きですか?
はまぐりの産地によっては7月までがシーズンなので、ぜひ美味しくいただいてみてください。
ではまた次回。
幸多き皆さまが、今日も元気で美味しく食事をいただけますように☆彡
栞
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