【活躍中の作家も苦労していた!】作家を志すあなたへメッセージ(2013年2月号特集)
文壇には先輩がゴロゴロ
ひとくちに本誌読者といっても、毎号のように本誌を買い、公募情報を見るだけでなく、連載や読者コーナーなども読んでいたヘビーユーザーもいれば、気が向いたときにときどき買う、あるいは、新人賞に応募するために一度だけ買ったという方もいます。
熱心な愛読者から生まれた作家としては、湊かなえさんがいます。湊さんはアマチュア時代、本誌の川柳募集「心理学五七五」に採用され、柏田道夫先生がやっていた「シナリオ実践教室」でも佳作に選ばれています。直木賞作家の村山由佳さんも、デビュー前は熱心な読者だったそうです。
日本ホラー小説大賞長編賞を受賞した飴村行さんは、20年も本誌を購読しているとか。おもしろいのは、プロになった今も購読していることで、その理由は、「読者投稿ページに目を通すと、すごくやる気が出る。がんばらなきゃって励まされるんです」とのことです。
本誌がきっかけでプロに!
では、アマチュア時代に本誌を読んでいた方々のコメントを紹介しましょう。
【桐野夏生】江戸川乱歩賞
【村山由佳】小説すばる新人賞
【川上弘美】パスカル短編文学新人賞
【福井晴敏】江戸川乱歩賞
【山本文緒】コバルト・ノベル大賞 佳作
【高野和明】江戸川乱歩賞
【森絵都】
【石田衣良】オール讀物推理小説新人賞
【熊谷達也】小説すばる新人賞
【荻原浩】小説すばる新人賞
【内藤みか】
ほか、「かつては公募ガイドを読んでいた」「公募ガイドを見て応募した」という作家の名前を挙げると……。
(以下、敬称略)高嶋哲夫、長野まゆみ、花村萬月、大石直紀、柳広司、戸梶圭太、本多孝好、橋本紡、大崎梢、米村圭伍、森昌麿、岩崎夏海、牧野節子などなど。
これ以外にもわかっているだけで30名ほどおり、編集部では、新人賞でデビューした作家の7割は、一度は公募ガイドを買ったことがあると見ています。
次に夢をかなえる読者は誰?
公募に応募する読者に共通するのは、やはり夢ではないでしょうか。リリー・フランキーさんは、夢と本誌について、以下のようにコメントしています。
夢に向かって猛進できる人もいれば、いつかはと思いながらなかなか一歩が踏み出せない人、あるいは、仕事や家庭の事情のため日々の暮らしに流されてしまう人もいます。
でも、今年こそ行動に移しましょう。念願の賞を獲りにいきましょう。そして、名だたる先輩読者に続いて夢を叶え、皆さんも受賞者として本誌誌面に戻ってきてください、ぜひ。
著名作家のインタビュー満載!
特集「作家を目指す君に」公開全文はこちらから!
※本記事は「公募ガイド2013年2月号」の記事を再掲載したものです。