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ZOOM授業で困っている方へ①

 コロナウイルス感染拡大の影響で、学校や塾が休校・休業となり、困っている教育関係者が多々いらっしゃるように思います。実際に同じ空間で、目と目を合わせてやりとりをすることは極めて重要なことです。とりわけ発達障害の生徒さんはその場にいることで安定することが多いと存じます。感覚過敏の子のための補助教材があったり、椅子が特殊であったり、視覚過敏の子向けに必要最低限の物しか視野に入らないようにしたりと現場では多くの工夫を凝らしています。しかし、急なこの状況でしかもカリキュラムとしては前進あるのみという教育現場を多く見ています。そこで救済者(?)として現れたのが「ZOOM」というビデオ通話アプリケーションです。

 実際にZOOMを使ってみると、確かに滑らかな具合でほとんど違和感なく会話ができます。とはいえ、授業も同じようにできるわけではありません。同じものをみるために「画面共有」というシステムを駆使したり、授業スキルを持っていないと画面の向こうで生徒が欠伸している状況を作りかねません。

 では、どうすればZOOMでも授業がうまく行えるのか。ちゅうぺんなりに、学びを生かして解説してみようと思います。

 まず第一に、授業スキル!これは現場で授業していても同じくして重要なわけです。ZOOMにおいてはまず、

目線

を意識してください。

目線を意識する


最重要です。
本来、授業において目線を40人全員に配ることは9割の教師ができていないと言っても過言ではないでしょう。40人全員の状況を目線で統御できている状態になれば、「ノンバーバル」でアドバルーン(注意喚起行動)を沈めることができるようになります。そんな教師は滅多にいません。しかし、これが極めて重要なのです。今日はこの「目線」にしぼって話をします。

生来、人は見つめられると安心します。

赤ちゃんでもそうですね。愛着形成のために目を見て話すというのは人間にとって超重要な働きかけとなっています。発達障害の子もこの「目線」を意識することで安定する子が結構います。もちろん目線を飛ばしたら完璧というわけではございません。しかし、目線を飛ばすか飛ばさないかでいうと高確率で飛ばした方がいいのです。

 さて、ではZOOMではどうなるのか。ZOOMは画面上に発話者・受信者の両方を表示したり、あるいは発話者のみを表示したりと画面表示を選択できます。もちろんこれは「画面共有」機能を使用していない場合にのみを前提としています。ここで重要なポイントがあります。

画面上の相手を見つめていると、やや下向きの表情が相手に映る

ことを注意してください。あくまで相手は、

カメラです。

カメラに目を向けると相手を一直線で見つめられるのです。これを意識して話してください。周辺視野に相手が映ることになりますから変な感じです。でもそこは割り切って、カメラレンズを見るようにしてください。これで目線は合いますね。

複数の相手にZOOMで授業する、となった場合は普段(教室)よりも目線は飛ばしやすくなりますね。カメラレンズが40人になるわけですから、首を動かす必要もないですね。ただ、「目線を飛ばす」だけでは場を統率できないことも知っておかねばなりません。

「場を統率するとは」

 つまり、「その人の権威がその場でもっとも高い状況」です。これは何によって決まるかご存知ですか?

実は〇〇の大きさによって決まることが多いのです。

この話はまた後日としましょう。
授業って深いんですよ。
語り出すと止まらない。
では、また明日。

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