5)お父さんのお葬式打ち合わせ・後編
見積もりよりも高くなって
打ち合わせというより、確認のようにどんどんと金額が決まっていきます。
見積もりには入っていないけれど、これは必要なので、と言われた時にはツッコミを入れたくなりましたが、やめました。
「棺布団」という棺の中に入れるお布団なのですが、なぜかセット(最初の見積もりに入っているもののこと)に入っていませんでした。けれど、必要だったのですね。あらら。
確かに必要ですが、高額でした。ネットで見ると半額くらいで売られていました。とはいえ、この状況の中、ネットで調べることをわたしが思いつくはずもなく。
これがいわゆる松竹梅ね
霊柩車はどうしますかと言われて、写真を見せてくれました。セットに入っているものは白い寝台車のようなものでした。
これで見送るのはちょっと可哀想かと思い、一番安い霊柩車に変更しました。
変更後の値段が3万円です。これが高いか安いか、わたしにはわかりません。もっと高い霊柩車はいくらでもありますが、一番安いものにしました。
このシリーズで書いている金額は、お葬式の後でもらった請求書を見て書いています。
思わぬ費用もあり
斎場への移動手段はどうしますかと聞かれました。自家用車でもいいと言われましたが、車はないし、人数も少ないので、タクシーを選択しました。
このタクシーは往復で1万1千円くらいになりました。これは見積もりには含まれていないもので、最終的な請求書で金額を知りました。
お寺さんはどうする
父は宗教が嫌いで、母は「葬式はいらない派」だったので、当日にお寺さんに来てもらう予定はありませんでした。
でも打ち合わせに出かける前に、やっぱりお寺さんに来てもらおうと母が言いました。
だからわたしは「わかった」と言って打ち合わせに出かけたのですが、これがとんでもない話になっていきます。
なんだかんだと重要なことは母が決めていくのでした。
お布施が高すぎる問題
お葬式の打ち合わせで、お寺さんはどうしますかと確認されたので、紹介していただけますかと言うと、宗派を聞かれました。父方は真言宗なので真言宗で、と母に言われていました。
「でしたらお布施は30万円ですね」と軽く言われてびっくりです。打ち合わせの途中で言われたことだったのですが、これを聞いてからは話が耳に入らないくらい「さんじゅうまんえん」という言葉が頭の中を飛び交っていました。
わかっていても値切るのは
でも、お布施の金額を下げてもらうのは言いづらい。戒名料も入っていると言われたのでちょっと安心です。とはいえ、やはり厳しいと話すと、お寺さんに言ってみますが、半額になったりはしないですよ、とのことでした。
ひとつわかったことは、真言宗だと比較的お布施が高くなるということです。浄土真宗だったらもう少し安いらしいです。
母の友人が父と同じ葬儀社でお葬式を出した時には、お布施は言われた通りに払ったそうです。値切ったと知って驚かれました。んー。
母もびっくり
帰宅して、母にお布施について話すとびっくりされました。しかもお寺さんに来てもらうなら司会が必要ということで、最初の見積もりになかった司会料2万8千円がさらにかかります。
結局、お葬式にかかるお金の総額から掛け金を引いて、実際に支払う金額は198,128円でした。もし掛け金がなかったなら432,128円(税込)ですが、これは互助会に入っていたから安くついたという話です。えーっ!
お葬式の参列者は母と親戚夫妻とわたしで、合計4人です。なのにこの金額です。結局、見積もりよりさらに増えた金額が10万円にもなりました。あわわ。
とはいえ、この金額はとんでもなく高いわけでもないと後々知りました。
これに加えてお布施です。
お布施は30万円のところが20万円になりました。これは葬儀社の人のおかげです(と、無理矢理、思うことにしました)。
さらに驚いたのが、葬儀代の支払いは現金のみ、ということです。お葬式のために余分に払うお金とお布施とを合わすと40万円です。
えらいこっちゃ、です。
法的なことや金額・手続きの詳細については、わたしの場合でしかないので、ご了承ください。(全13回)
【シリーズ:お父さんが死んだ後】でした。
イラストは「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました。前後編なので、色違いのイラストを選びました。涼しげな秋色の素敵なイラストをありがとうございます。
地味に生きておりますが、たまには電車に乗って出かけたいと思います。でもヘルパーさんの電車賃がかかるので、よかったらサポートお願いします。(とか書いておりますが気にしないで下さい。何か書いた方がいいと聞いたので)