日曜日の朝は雨

休みの日の午前中は眠っていることの方が多かった。12時前、過ぎに起きて1日が始まる。起きてから少しぼうっとするだけで夕方で、ご飯を食べてお風呂に入って歯を磨いていると、あれ昨日からもう今日になって同じことしてる、っていう既視感というか確かに1日過ぎていることに怖さを感じることが多かった。
1日が短いとそんな感覚を抱くようになる。

休みでも朝起きられるようになった。
朝起きて、コーヒーを飲んで、食欲はないけれど何か食べないと体がつらいからパンを焼いて時間をかけて食べる。食べようと思えば食べられる。ただ朝は食べたいという気持ちがとても少ない。でも、食べれば元気が出る。
天気は雨で、昼過ぎには晴れるみたいだけど窓から入ってくる空気はひんやりと肌寒い。カーディガンを羽織って煙草を吸う。街を見渡す。ここは静かな空間、私の部屋。秋の日曜日の東京の街ではたくさんのイベントが開かれていることを思い出す。日比谷でも神保町でも上野でも、東京の東側の方で。映画祭が、古本市が開かれて、そこに行って、1年経ってまたここにいることをしみじみ感じる。今年も行かないと、と今日の予定を立てる。

なんでもある東京でも私の部屋はどこにも繋がっていなくて静かで、ここに戻ってこられるからこそ、たくさんの東京の街の中から行きたいところを選んで、人で溢れる街に少しの間行ってみたいと思えることを知った。

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