見出し画像

5Gの到来!~③ミリ波と健康面の影響~

どうも、KOUです。

最近始まった5Gの通信技術に関して解説していきます。
パート①、②がありますので①から見るとわかりやすいと思います。
1つ前の記事は下から。(さらにその前は下の記事から飛べます)

■更なる高周波数、ミリ波

さて、前回の記事では今までは2GHz帯が主流(いわゆるプラチナバンドと呼ばれる携帯用の広域の周波数はMHz帯)で、5Gではそれよりも高い3.7Gや4.5GHz帯を使うという話をしました。
周波数が高くなることで通信できる容量が増えることや、幅を拡げられることで混線を避けることができたんでしたね。

さて、さらに高い28GHz帯の周波数の電波の使用も検討されています。
30~300GHz帯の波をミリ波と呼ぶので準ミリ波なんて呼ばれています。
下の図をご覧ください。

画像1

周波数が高くなるということは、波長は短くなるということです。
中学校以来聞いた言葉という方のために一応説明すると
周波数…1秒間に波がいってかえってくるまでを何回繰り返すか
波長…波がいってかえってくるまでにどれくらい進むか
となります。

画像2

参考

ちなみに、ミリ波自体は現在、レーダーなんかに使われております。
最近の車で障害物に近づくと音で知らせてくれる仕組みもこのミリ波を使用しているんですよ。

■高周波ほどいいの?

さて、だんだんと周波数が増えることはいいことなのでしょうか。
周波数が増えるということは波長が短くなるんでしたね。
そうすると、波の直進性が増します。
反対に、周波数が低いと回り込む力が増します。

イメージは光と音です。
光は波の一種ですので、波の性質をもっておりとても周波数が高いです。
を遮るとどうでしょう。
例えばスマホのライトでなにかを照らした時に間にモノがあると、影ができて簡単に塞ぐことができますね。
一方ではどうでしょうか。
スピーカー部分を塞げば別ですが、途中に障害物があっても障害物の奥にも音は届きますね。

だから、パワーはあるけど広い範囲や遠くまでは向いていないと言えます。

■届かないならどうするか

さて、パワーがあっても届かなかったら不便ですよね。
その解決策として2つあります。

①従来の4G回線も使いつつ、スポット的に5Gの高周波を使う
現在展開されているのはこれです。
人が多くなるであろう場所や、大容量の通信を行う場所に設置するという考え方です。

②たくさん設置する
物量で解決する方法です。
いたるところに基地局があれば全部をあわせれば広範囲をカバーできるという考え方です。
将来的にはこちらにシフトしていくといわれています。

■気になる健康面への影響

さて、そんな強力な電波をいたるところで発生させるということは電波を浴び続けるわけですが健康への影響はどうなんでしょうか。
これについては、両方の意見がでており、正確なエビデンスといえないと個人的には考えています。
もう一度先ほどの画像のおさらいになります。

画像3

自分の意見を言えば、そこまでの影響がないのではないかと思います。
全くないということが言いたいのではなく、普段浴びている紫外線の方が有害なのではないかと思うという話です。

ミリ波は赤外線よりも左側、遠赤外線と呼ばれる領域にあります。
普段目にしている可視光領域というのは赤外線領域よりも右側にあり、紫外線はさらに右側にあります。
右側にいくほどパワーが強いと思ってもらって大丈夫です。

可視光…実際に目で見える光のこと、赤外線や紫外線も空気中にあるが人間の目では見えていないだけ
赤外線…可視光の中で一番波長が長い赤色の光よりも、さらに長い波長のため、赤の外側にあるということで赤外線という
紫外線…赤外線の逆で、可視光の中で一番波長の短い紫色の光よりもさらに短い波長の光のこと

紫外線よりさらに波長が短くなると、X線やγ線といった放射線の領域になります。(僕の専門分野です)
これらの何が有害なのかというと、強力なパワーで進んできてDNAの二重鎖を切ってしまう可能性があるからなんです。
それを考えるとそれよりもずっとエネルギーが低いから大丈夫じゃないかなというのが個人的な考えです。

といっても「電磁波過敏症」というのもあるので一概にはいえませんけどね。
電磁波が気になって遮断したいとなると、間に何かをいれるというのが不可欠なのですが、一番簡単なものではアルミホイルでしょうか。(スマホに巻けば圏外になります)
ただ、私生活で電波から身を守りたいとなるとどうしても難しいのではないかなと思います。
顔を何かで覆うわけにもいかないですからね。
フルフェイスマスクを常につけておくくらいでしょうか。

個人的には、あまり過敏に気にしすぎるほうが身体に悪いんじゃないかなと思います。
それよりも、今すでに降り注いでいる紫外線対策を日焼け止めクリームなどでしっかりとする方がいいのかなと。

◆まとめ

いかがでしたか。
技術はどうしても便利な部分だけではなく、弱点も持ち合わせているわけです。
うまくそれを補ってよりよい未来を作っていきたいですね。

では。

↓ 次記事 ↓


この記事が参加している募集

よければサポートお願いします! これからのクリエイター費にします😌