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産休6週目の所感

まだ生まれないだろうな、と高を括って書き始めている。

この「産休○週目の所感」シリーズは、1週間の間に思いついたことを下書きにメモしていって、最後に文章をまとめて投稿するというスタイルで進めている。だけど出産というビッグイベントは予告なく発生するので、これまで書き溜めたメモをぜんぶ吹っ飛ばしかねないのである。
まあ、そのときはそのときで。

遠出を控える

まだ生まれなさそうとはいえ予定日近いから遠出はやめたほうがいいのかなとか、わざわざ電車に乗ってまで不要不急の外出(なつかしワード!)をするのって迷惑なんじゃないかなとか、そんなことを思いつつ。
思いつつ、この一週間で3回も電車に乗っている。むしろ先週より多いくらい。

なるべく電車が混まない時間帯を選ぶことと、夫に付き添ってもらうことでリスクを抑えて、無理なくお出かけができたのでまあよかったということにしよう。あと、最近ようやく母子手帳を携行するようになった(今まで面倒で家に置いていた)。

散歩に精を出す

遠出は控えた方がいいけれど、体は動かした方がいい。
適度な運動によって子宮口が開きやすくなるとか、股関節が柔らかくなるとか、出産に向けた体力づくりとかという効果があるらしく、ずっと家にこもっているのも体に悪そうなので一念発起して散歩することにした。
あの暑かった夏が嘘のようにぐっと気温が下がったので、秋を感じられるのもすばらしい。きっとあっというまに冬になっちゃうと思うので、今のうちにいっぱい散歩しておこう。

1時間ぐらい歩いたほうがいいかなと思って家を出たが、生活圏が狭すぎるので20分もしたらどこへ行っていいかわからなくなって、行ったことのない方向へ国道沿いに歩いてみた(迷って帰れなくならないように)。

5年ぐらい前に大阪マラソンを走ることになって(フル)、せっせとランニングをした時期があった。「買い物」とか「通勤」が目的だと長く感じる距離も、「走る」「歩く」が目的だと途端に短くなるんだよな。10㎞走りたいのにどこ走ればいいかわからない、1時間ぐらい歩きたいのにどこ歩けばいいかわからない問題。一度限りなら探検気分で楽しいけど、毎日だと飽きちゃう。あ、散歩向いてないのかな、わたし。

通りがかりのマダムたちにお腹を撫でられる

遠出をした日の帰り。駅のホームで電車を待っていたら、マダムが二人わたしの前を一度通過して、さっと振り返って「あら、もしかしておめでた?」と急に聞くもんだからびっくりした。
もうすぐ生まれることを知ると大いに喜んでくれて、「日本の未来を背負って立つ子なんだからありがたいわ」と拝んでくれて、腹を撫でまくってくれた。その勢いに気圧されるも、なんだかほっこりした。

以前保育園見学中に園児たちにお腹を撫でられたときもそうだったけど、妊婦というだけで温かい言葉をかけてくれる人たちがいる社会でよかった。見ず知らずのベビーの誕生を楽しみにしてくれる人たちがいる社会でよかった。
生まれる前からたくさん期待をかけられてプレッシャーかもしれないけど、元気に生まれてのびのび生きてくれたらいいな。

一方で、くだんのマダムたちは「妊婦だと思ってぶつかってくるような奴がいたら、お尻を向けてプッとしてやるのよ」と助言(?)もしてくれた。残念ながら、そういう人たちもいるのが社会なのだ。

産後の大変さが想像できなさすぎる問題

前回の助産師外来で、産後のサポート体制をよく検討するようにとチクッと言われた。里帰り出産はしない、夫はフリーランスで家にいるので一緒に育児をするつもりというわたしの説明が楽観的過ぎると懸念されているようで、ややマークされている印象(まあわたしが同じ立場でもマークするかもしれない)。

わたしの体調が悪くて、だけど夫がどうしても仕事で家を空けないといけない、頼れないという状況になったときにもう1つ頼れる先を探しておいた方がいいと言われたので、重い腰を上げて自治体のホームヘルプサービスに申し込んだ。産後3か月の間、所定の時間の範囲内で家に来てベビーのお世話や家事をしてくれるというもの。

でも、正直実際これを使うのかはわからない。これを必要とする状況が全然思い描けないのだ。夫が数時間会議で家を留守にするだけなら、家事は一旦ぜんぶ放置でベビーの安全を確保した上で省エネ待機していればやり過ごせるんじゃないかとか(これが楽観的過ぎるのかもしれない)。そもそもわたしの体調が悪いときにはホームヘルプサービス使えないんじゃないか(感染症対策でヘルパー派遣してもらえない)とか。

退院後は母もサポートに来てくれることになっているが、それをどう活用したらいいのかもイメージができていない。産褥期の体験記とかをネットで漁っているけどあんまり出てこないのは、たぶんみんなその時期の記憶がないんだろうな。ふうむ。

これが前駆陣痛か!

この間、下腹部に違和感があったのでnoteに記録を残した。

また日常に戻ったのでお産の始まりでもなんでもなかったのだけど、今朝も同じような違和感(生理が始まるときの弱い痛み)で目覚めた。
生理痛って、子宮の収縮によって生じる痛みだったよなあとぼんやり考えていて、あれっと思った。これが前駆陣痛なのでは!

前駆陣痛とは、本陣痛に先駆けて起こる不規則な子宮収縮のことで、本陣痛とは異なり、間隔や痛みの強弱も一定ではありません。本陣痛と区別するために、「偽陣痛」と呼ばれることもあります。

前駆陣痛は本陣痛の予行練習のようなもので、本陣痛が始まる前に子宮収縮を起こして、子宮の下の部分や子宮頸管を柔らかくするなどして、お産を進みやすくする作用があります。

前駆陣痛があれば出産が近いことを意味するので、これを合図に出産に向けた心の準備を始めましょう。

前駆陣痛とはどんな痛み?いつから始まってどんな症状が現れる?|こそだてハック

前駆陣痛という言葉は出産レポートとかアプリとかで散々見聞きしていたものの、「全然そういうのないなー」と思ってスルーしていた。あまりにもスルーしていたので、自分の身に起こっても気づかなかったのだ。
そうか、これが前駆陣痛なのか。

道理でベビーもそれに合わせて体をよじっていたわけだ。まだまだ生まれないと思っていたけれど、ちゃんと体もベビーも出産の日に向けて準備を進めていた。予定日後の健診の予約をして、たぶんこの日もこれまで通り迎えるんだろうなと高を括っていたけれど、もしかしてこの子予定日ちょうどに合わせてくるつもりなのかもしれない。おっとりさんかと思いきや、まさかのタイムキーピングの鬼かもしれない。いやはや。

次回「産休7週目の所感」をどんな気持ちで書いているのか、楽しみだ。


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