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2022Jリーグチーム別考察#24 ~水戸ホーリーホック編~

 みなさん、こんにちは。
 各チームの新体制が発表され、ユニフォームやメンバーが続々と発表されています。
 今回は、2022シーズンの各クラブの戦力や目標を見ていきたいと思います。
 今回は、水戸ホーリーホック編です。
 なお、情報は全て2022年2月11日現在です。
 なお、画像は肖像権、著作権対策のため、加工しています。

クラブスタッフ

選手の移籍

スカッド評価

 ここでは、今シーズンの水戸ホーリーホックのスカッドを評価していきたいと思います。
 「継続性」以外の全ての項目で22点満点で評価したいと思います。
 評価した後に、理由を述べていきます。
 なお、点数はJ2 1位を22点とし、2位を21点…。22位は1点となります。
 「継続性」は監督の就任年数×3をしています。

スタッフ 14点
継続性 9点
GK 11点
DF 13点
MF 17点
FW 18点
合計 82点(7位)

スタッフ

秋葉忠宏

評価:14点

 監督は引き続き、秋葉監督です。
 元々、育成年代の日本代表で監督などを務めた経験があり、「育成力」には定評があります。水戸ホーリーホックという財政規模の小さなチームの特性上、他チームの主力を引き抜くことは困難で、「伸び代」のある選手が多く在籍しています。その、選手たちの潜在的な能力を発揮させ、選手の能力をより引き出すことに定評のある監督です。
 2021シーズンの終わりには、牲川選手や松崎選手が共にJ1の浦和レッズへ移籍するなど、ステップアップ移籍を果たしており、今季も持ち前の「育成力」でかつてはJ2下位に沈んでいた水戸ホーリーホックをより高みに引き上げるでしょう。
 そのような、安定した実績と能力があることから、スタッフの評価は高くしました。しかし、他の「J1昇格」を目指すチームのコーチングスタッフの持ち味とは異なる持ち味のある監督やコーチングスタッフであり、「J1昇格チーム」を考える上で、多少評価を下げさせていただきました

GK

山口瑠伊

評価:11点

 昨季、主力として大きく飛躍を遂げた牲川選手がJ1の浦和レッズへとステップアップ移籍をすることとなり、守護神争いは横一線です。
 元々、FC東京の下部組織の出身で、波多野選手(現:FC東京)や廣末選手(現:ラインメール青森)と同年代で、黄金世代とも言えるメンバーの中でポジション争いをしており、その中で年代別日本代表に選出されることもありました。その後、自身はフランスにルーツがあることもあり、若くして海外でのサッカーキャリアを歩み出しましたが、2021年夏にスペインのチームを退団した後、無所属が続いており2022シーズンから自身初めてとなるJリーグに挑戦します。
 一方、セレッソ大阪から加入した茂木選手は、若い時から将来を嘱望されてきた選手であり、U23チームなどで出場機会を多く得ました。
 この2選手がメインでスタメン争いをし、ベテランの本間選手が後ろから支える構図になるのかなと思いますが、個人的には海外でのプレー経験も豊富な山口選手が一歩リードしているのではないかと思います。
 山口選手がJリーグでプレーするのは初めてのことで、正直、どのようなプレーを見せるのかは未知数です。しかし、年代別代表に若くして選出されていたことや、海外で長期間プレーをしていたことからも「穴」になることはないと思います。そのうえで、J2屈指と言えるだけの材料がなかったので、11点という評価にしました。

DF

タビナス・ジェファーソン

評価:13点

 昨季の主力で移籍をした選手はおらず、基本的なメンバーは変化がないでしょう。
 昨季、FW登録で本職は攻撃的なポジションの村田選手が主力であった右サイドバックには、カターレ富山から音泉選手を獲得しました。音泉選手は、2020年のYSCC横浜、2021年のカターレ富山でどちらとも主力として活躍をし、J3屈指の右サイドバック/右ウイングバックとして名前を馳せました。今期は、本職の選手が加入したことから音泉選手がレギュラーになると予想しました。
 センターバックは、2021年の夏に住吉ジェラニレショーン選手がサンフレッチェ広島へと移籍をした以降、大きな動きはありませんでした。FC東京から期限付き移籍をしていた鈴木選手を完全移籍へと移行できたことは大きいでしょう。昨季同様、タビナス選手と鈴木選手がセンターバックの主力となると予想しました。その上で、レノファ山口から加入した楠本選手もレギュラー争いに関わってくるでしょう。昨季のJ2では42試合中22試合に先発するなど、「主力」ではありませんが、貴重な戦力としてレノファに貢献しました。
 左サイドバックは、昨季の主力であった大崎選手が今季も主力でしょう。その上で、控え選手にも大きな動きがなく、戦力値的な変動も少なく特筆すべき内容はありません。

MF

高井和馬

評価:17点

 一番大きな動きは、J2屈指のドリブラー、松崎選手がJ1の浦和レッズへと移籍をしました。補強としては、レノファ山口から高井選手を獲得しており、J2上位の戦力値は維持しています。
 昨季は、主に左サイドハーフで起用された森選手は左右どちらでもハイレベルなプレーができる選手で、松崎選手という絶対的な右サイドハーフの主力が退団してしまった今期は主に右サイドハーフで起用されるのではないかと考えました。そのうえで、本職ではない右サイドバックで起用されていた村田選手は、音泉選手の獲得によって、森選手とハイレベルなポジション争いを繰り広げることでしょう。
 一方、新加入の高井選手は左サイドハーフでレギュラーを掴むのではないでしょうか。決して、J2上位ではないレノファ山口というチームで主にトップ下や最前線で活躍をし、2021シーズンは38試合出場6ゴールという結果を残しました。今季の水戸ホーリーホックの攻撃の貴重なピースとなりそうです。
 守備的MFは、2021年の夏に主力であった平野選手が、J1の浦和レッズへと移籍をしてしまいました。今季にかけては、J3で旋風を巻き起こした宮崎の中盤の軸であった前田選手を獲得しており、前田選手と新里選手が主力となるのではないでしょうか。サンフレッチェ広島から期限付き移籍で加入した土肥選手も注目の選手です。将来が期待される有望株で、水戸ホーリーホックでレギュラーを掴むようですと、一気に広島の守備の要、「ポスト青山」へと成長する可能性も秘めている伸び代が非常に大きい選手です。

FW

安藤瑞季

評価:18点

 2021シーズンは主力であった中山選手が、J1から降格をしたベガルタ仙台へと移籍をしてしまいました。2桁得点を記録するチームのエースではあり、水戸ホーリーホックにとって、非常に大きなマイナスとなってしまうことはやむを得ないでしょう。
 しかし、新たに獲得した選手の期待値は非常に高くなっています。
 前田選手同様、J3の宮崎から加入した梅田選手は、自身初めてのJリーグでありながら27試合出場9ゴール7アシストとチームのエースとして活躍しました。今季は、水戸でレギュラーを掴むのではないかと予想しており、J2でも結果を残してくれると思います。
 浦和レッズから加入した木下選手は、タイプとしては中山選手と似ている選手で、「ポスト中山」として活躍をする可能性のある選手です。そもそもは、昨季途中に浦和レッズに加入しましたが、ずっと海外でプレーを続けていた選手で、Jリーグの水にも慣れてきたであろう今期はいきなりエース級の活躍を見せたとしても不思議ではありません。
 ガンバ大阪から加入している唐山選手は、J3のガンバ大阪U23で素晴らしい活躍を見せた、将来が嘱望されてる選手で、「育成のスペシャリスト」である秋葉監督の指導によって、大きく飛躍する可能性もある選手です。
 昨季から、継続してプレーをする安藤選手は、まだ若い選手ではありますが、34試合に出場、先発は22試合で6ゴール4アシストと2桁のゴールに直接的に関与しました。中山選手の退団によって、FWの軸として期待される今期は、昨季以上に出場時間が増加することが見込まれ、より素晴らしい結果を残してくれるでしょう。

スカッド

予想フォーメーション

システムは昨季終盤同様、4-4-2と予想しました。

目標

現実的な目標は、「J1昇格プレーオフ圏内」になるでしょう。
毎年、J1へ主力が引き抜かれてしまう厳しいチーム状況でありながら、流出した選手の穴には手堅い補強をおこなっており、もしかすると夢のJ1も見えてくるかもしれません。

最後に

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