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この選手選ぶべきじゃね??<海外編>【日本代表3月シリーズ】

 みなさん、こんにちは。
 2022年3月16日に、Qatarワールドカップに臨む日本代表のメンバーが発表されました。今回のメンバーは27名で、この選手は3月に開催されるオーストラリア戦とベトナム戦に臨むメンバーです。
 毎回の恒例行事のように、メンバー選考に対する意見がネット上などで沸き起こりますが、その中で、「○○は活躍しているのに…」「○○試合出てないじゃん」というような意見を多く見ます。
 その中で、「この選手選ぶべきじゃね?」というような選手のうち、今回は海外でプレーしている選手をまとめてみました。

選出メンバー

 選出メンバーは以下の通りです。

GK

 該当者なし

DF

菅原由勢

所属チーム:AZアルクマール(オランダ)
年齢:21歳

試合履歴
 
2022/2/05 vsアイントホーフェン フル出場
 2022/2/09 vsヴァールヴァイク 途中交代(78分) (KNVB BEKER)
 2022/2/13 vsゴー・アヘッド・イーグルス 途中交代(87分)
 2022/2/19 vsヘラクレス・アルメロ フル出場
 2022/2/27 vsフェイエノールト フル出場
 2022/3/03 vsアヤックス フル出場 (KNVB BEKER)
 2022/3/06 vsNECナイメヘン フル出場
 2022/3/10 vsボデ/グリムト フル出場 (UCL)
 
2022/3/13 vsトゥウェンテ 途中交代(63分)
合計
 767分/810分

考察
 
今回も日本代表に選出された中山選手と同様にオランダ1部で活躍している菅原選手。ポジション的には、右サイドバックやセンターバックでのプレーが可能な選手です。今回のメンバーだと、Jリーグで活躍する山根選手と酒井選手が選出されており、「不可解な選出結果」というよりは、単純に競争に負けたといえるのではないでしょうか。

室屋成

所属チーム:ハノーファー(ドイツ)
年齢:27歳

試合履歴
 
2022/2/04 vsハイデンハイム 負傷離脱
 2022/2/13 vsダルムシュタット 負傷離脱
 2022/2/20 vsザンクトパウリ 途中出場(10分)
 2022/2/25 vsキール 途中交代(13分)
 2022/3/02 vsライプツィヒ フル出場 (DFBポカール)
 2022/3/05 vsザントハウゼン 途中交代(52分)
 
2022/3/13 vsニュルンベルク フル出場
合計
 275分/630分

考察
 
以前は、日本代表の常連でもあった室屋選手ですが、1月の中旬から2月の中重にかけて負傷離脱をしていました。それまでは、多くの試合で先発フル出場しており、代表に呼ばれても決して不思議ではない成績ではありましたが、負傷から復帰後はフル出場2回、途中出場3回となかなか本来の輝きを取り戻せておらず、山根選手、酒井選手というJリーグで結果を残している選手と比べると、海外からの移動などを踏まえても、納得のいく招集外と言えるでしょう。

橋岡大樹

所属チーム:シントトロイデン(ベルギー)
年齢:22歳

試合履歴
 
2022/2/05 vsKVコルトレイク フル出場
 2022/2/13 vsユニオン・サンジロワーズ フル出場
 2022/2/20 vsOHルーヴェン フル出場
 2022/2/26 vsKVオーステンデ フル出場
 2022/3/04 vsKVメヘレン 出場停止
 2022/3/13 vsKRCヘンク フル出場
合計
 450分/540分

考察
 
浦和レッズより、シントトロイデンへと移籍をして以降、ベルギーで右サイドバックの主力の座を盤石なものにしています。所属チームでのシントトロイデンで、ミッドウィークに試合がないこともありますが、前回の代表ウィーク以降は、出場停止出会った1試合以外は、先発フル出場を果たしており、試合勘という面では、他の選手の追随を許さないものであるといえます。個人的には、選ばれても不思議ではないと考えていましたが、おそらく、経験面で招集外となったのでしょう。

伊藤洋輝

所属チーム:VfBシュツットガルト(ドイツ)
年齢:22歳

試合履歴
 
2022/2/05 vsフランクフルト フル出場
 2022/2/12 vsレバークーゼン フル出場
 2022/2/19 vsボーフム 途中出場(17分)
 2022/2/25 vsホッフェンハイム フル出場
 2022/3/05 vsボルシアMG フル出場
 2022/3/12 vsウニオン・ベルリン フル出場
合計
 467分/540分

考察
 
ジュビロ磐田より、ドイツのシュツットガルトへと買い取りオプション付きの期限付き移籍をしましたが、当初はセカンドチームでのプレーを想定されたものでした。キャンプでのパフォーマンスにより、トップチームで起用されると、最近はスタメンにほぼ完全に定着したといえます。残留争い中のチームと厳しい状況のチームではありますが、見せているパフォーマンス的には、日本代表に招集されても不思議ではありません。

MF/FW

鎌田大地

所属チーム:フランクフルト(ドイツ)
年齢:25歳

試合履歴
 
2022/2/05 vsシュツットガルト 負傷離脱
 2022/2/12 vsヴォルフスブルク 途中交代(85分)
 2022/2/19 vsケルン 途中出場(45分)
 2022/2/26 vsバイエルン 途中出場(8分)
 2022/3/05 vsヘルタ・ベルリン 途中交代(83分)
 2022/3/13 vsボーフム フル出場
合計
 311分/540分

考察
 
以前は、日本代表で安定して活躍していた鎌田選手ですが、最近は森保監督によって招集外が続いています。たまに、負傷離脱などはありますが、多くの試合で先発出場しており、最近は得点などの結果も徐々についてきました。特に、ここ2試合では1得点1アシストと目に見える結果を残している選手で、招集外は不思議でしかありません。

奥川雅也

所属チーム:ビーレフェルト(ドイツ)
年齢:25歳

試合履歴
 
2022/2/05 vsボルシアMG 途中交代(87分)
 2022/2/13 vsホッフェンハイム 途中交代(75分)
 2022/2/19 vsウニオン・ベルリン 途中交代(84分)
 2022/2/26 vsレバークーゼン 途中交代(76分)
 2022/3/04 vsアウクスブルク 途中交代(62分)
 2022/3/13 vsドルトムント フル出場
合計
 474分/540分

考察
 南野選手同様、ザルツブルクで活躍
をし、昨季の冬よりドイツのビーレフェルトへと活躍の場をうつしました。クラブの財政規模も大きくなく、「ブンデス残留」が現実目標のチームの中で、今季は25試合8得点と二桁得点に迫る活躍を見せており、現在、ブンデスリーガでプレーするアタッカーの日本人選手の中で、一番結果を残している選手と言えます。浅野選手などが継続して招集されていますが、今季の結果的には奥川選手を招集すべきであったと言えるでしょう。

三好康児

所属チーム:ロイヤル・アントワープ(ベルギー)
年齢:24歳

試合履歴
 
2022/2/02 vsKVコルトレイク 控え
 2022/2/05 vsユニオン・サンジロワーズ フル出場
 2022/2/11 vsRFCスラン 途中交代(74分)
 2022/2/20 vsKVメヘレン 途中交代(62分)
 2022/2/27 vsクラブ・ブルッヘ 途中交代(61分)
 
2022/3/06 vsベールスホット 途中交代(57分)
 2022/3/13 vsRSCアンデルレヒト 途中出場(14分)
合計
 354分/630分

考察
 
川崎フロンターレの育成出身のアタッカーは、10月末から12月下旬にかけてハムストリングスの負傷により離脱していました。年明けの2022年1月16日のRSCシャルルロワ戦で実戦復帰して以降、2月2日のコルトレイク戦を除いて、10試合に出場しています。フル出場は、1試合しかありませんが、攻撃の流れを生み出すプレーを所属チームでも見せており、招集されていれば貴重な交代カードとなっていたでしょう。

堂安律

所属チーム:PSVアイントホーフェン(オランダ)
年齢:23歳

試合履歴
 
2022/2/05 vsAZアルクマール 途中交代(61分)
 2022/2/12 vsフィテッセ 途中出場(31分)
 2022/2/20 vsヘーレンフェーン 途中出場(45分)
 2022/2/27 vsロッテルダム 途中出場(45分)
 2022/3/02 vsゴー・アヘッド・イーグルス 途中出場(5分) (KNVB BELER)
 
2022/3/06 vsヘラクレス・アルメロ 途中出場(7分)
 2022/3/10 vsFCコペンハーゲン 途中出場(45分) (UCL)
 2022/3/13 vsユトレヒト フル出場
合計
 329分/720分

考察
 
一時は、戦力外のような扱いを受けていた堂安選手ですが、今季は所属元のPSVで安定した出場機会を確保しています。2月のリーグ戦では、フィテッセ戦とロッテルダム戦で、いずれも1得点を決め、好調な様子を見せていただけに招集外は以外であったと言えます。比較的出場機会の少ない選手が多く招集されている日本代表のアタッカーですが、「堂安を呼ばずして誰を呼ぶ」と言えるほどの結果を残しており、不思議でなりません。

中島翔哉

所属チーム:ポルティモネンセ(ポルトガル)
年齢:27歳

試合履歴
 
2022/2/05 vsパソス・フェレイラ フル出場
 2022/2/12 vsボアヴィスタ フル出場
 2022/2/21 vsサンタ・クララ 途中交代(88分)
 2022/2/27 vsヴィゼーラ フル出場
 2022/3/05 vsベンフィカ 途中交代(71分)
 
2022/3/12 vsエストリル・ブレイア フル出場
合計
 519分/540分

考察
 
もしかすると、欧州でプレーする日本人アタッカーのなかで一番出場機会を得ている選手かもしれません。第8節までは、骨折により、全く出場する機会がありませんでしたが、その後は、徐々に出場機会を伸ばしており、第16節以降の11試合では、ほとんどの時間でプレーをしています。2月21日のサンタ・クララ戦では得点を決めるなど、徐々に結果も残している他、以前のようにサイドアタッカーで球離れの悪い選手ではなく、試合によってはセントラルMFで起用される機会もあり、ボールを捌ける選手へと変貌を遂げました。今の、日本代表にいないタイプですので、試合勘をみても招集してもよかったのでは。と思える選手です。

藤本寛也

所属チーム:ジル・ヴィセンテ(ポルトガル)
年齢:22歳

試合履歴
 
2022/2/06 vsサンタ・クララ 途中交代(61分)
 2022/2/13 vsヴィゼーラ 途中交代(82分)
 2022/2/19 vsベレネンセスSAD 途中交代(75分)
 2022/2/27 vsFCポルト 途中交代(64分)
 2022/3/04 vsエストリル・ブレイア 途中交代(73分)
 
2022/3/13 vsSCブラガ 途中交代(83分)
合計
 438分/540分

考察
 
東京ヴェルディより、若くしてポルトガルへと渡った選手ですが、今季はポルトガル1部で絶対的なレギュラーとして活躍しています。今季のポルトガルリーグは、現時点で26試合を消化していますが、出場停止であった1試合を除いて25試合に先発出場している選手で、負傷などもないため、コンディションも万全であると言えます。A代表に呼ばれたことはない選手ですが、ポルトガルリーグの下位チームであるジル・ヴィセンテで絶対的な選手である藤本選手はステップアップ移籍や初招集も十分に狙える選手です。

アペルカンプ真大カール

所属チーム:デュッセルドルフ(ドイツ)
年齢:21歳

試合履歴
 
2022/2/06 vsキール フル出場
 2022/2/13 vsシャルケ 途中交代(86分)
 2022/2/20 vsアウエ 途中交代(80分)
 2022/2/27 vsレーゲンスブルク 途中出場(10分)
 2022/3/06 vsインゴルシュタット 途中交代(77分)
 
2022/3/12 vsパーターボルン 途中交代(85分)
合計
 428分/540分

考察
 
ドイツと日本の二重国籍を持つ選手で、U17、U18では日本代表。U21ではドイツ代表を選択してきました。若くして、トップチームで出場機会を掴んできた選手で、3月12日のパーターボルン戦ではキャプテンマークを巻く選手にまで成長しました。なかなか、現在の招集選手がクラブでパッとしない成績を残していることもあり、招集されても不思議ではありません。
 (早く招集しないとドイツにとられる気もします…)

全体考察

 今回は、招集外の選手のうち現時点で負傷などがなく、継続的に出場機会を得ておるということを条件に選考しました。多くのタレントがいるというのはもちろんですが、それも日本人選手が多く海外で活躍していることの裏付けでもあります。新戦力の台頭というのはもちろんですが、「起用する勇気」も求められているような気がします。

最後に

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