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甲府、北杜市へ。自然と会話をたのしむ旅

8月のお盆、2泊3日の山梨旅に行ってきた。今回は珍しく2人旅。一緒に行くのは幼稚園からの幼馴染の友人。久々にお互いの予定が3日ほど合ったので、どこかに出掛けることにした。

旅先について話し合う中で、今旅に求めているのは行ったことのない街を歩きたいというのと、夏の自然の景色を楽しむこと。そして、旅先でお酒でも飲みながらゆっくり話をしたいということだった。

その観点から決めたのが山梨。河口湖や山中湖はよく行くし、長野も何度も行っているけど、間の甲府や北杜はほとんど降り立ったことがなかった。気になるお店やスポットもいくつかあるし、車で2〜3時間と距離も近いので、無理のない旅が出来そうなことも大きなポイントだった。

そんな2人旅の記録を、少しの写真と文章で残します。長めですが、もし気が向いたら読んでいただけたら嬉しいです。行った場所については、最後にまとめています。

友人の運転で山梨へ。2人とも免許を持っているけれど、いつも運転は琢磨にお願いしてしまう。申し訳ないなあという気持ちもあるが、2人ともその方が落ち着くのでそうしている。長い付き合いで、好きな音楽はだいぶ近しいので、車内BGMを選ぶのが楽しい。この日はUNISON SQUARE GARDENをよく聴いた。近況報告をしたり、一緒に歌ったりしながら過ごす。

まずは「旅行に来た!」感のあるところに行きたいね。ということで人気観光地の「山梨県笛吹川フルーツ公園」へ。着いた時は曇りだったが、だんだん晴れてきた。涼しいし、曇りでも全然良いなあと思っていたけれど、晴れると景色がずっと綺麗になってきて、気分が上がる。


アイスを食べたりしながら散歩してから、見晴らしのいいところでお昼ごはん。

甲府の宿に車を置いた後、以前から気になっていた「AKITO COFFEE」へ。優しい店員さんに、心地よい空間。好きなアーティストのアルバムや、好きな写真家のアルバムなどが並んでいて嬉しい気持ちになる。こういう趣味が近いお店にいると、自分の居場所だなという感じがして落ち着く。

コーヒーもとても美味しかったので、お土産にコーヒー豆を買った。近くにあったら通いたいお店。また行きたいな


夕方に宿にチェックイン。大浴場でお風呂に浸かって、畳の上で一杯目のビールを飲む。旅が始まったという感じがする。

お風呂とビールの効果で軽くなった身体で、知らない街を歩く。この時間がとても好きだ。

県庁の周りや、城の跡など散歩しがいがある街だった。


とにかく美味しいビールが飲みたかったので「CRAFT KOFU」というクラフトビール屋さんへ。ここで食べたフィッシュ&チップスがとても美味しかった、ビールがよく進む。それにしても旅先で飲むビールはなんて美味しいんだろう。

ふらふらと散歩をしながら、2軒目はラーメン屋さんへ。気の置けない友達とだからこその欲望に任せた選択。久々のラーメンが身体に染みた。
月が綺麗な日だったので、駅周りの公園を散歩する。遠回りしながら宿に戻った。

2日目の朝。甲府から韮崎まで車を走らせ、「PEI COFFEE」へ。このお店は僕が大学を卒業して初めて入った会社で、少しの間お世話になっていた方が移住して開いたお店。ずっと行きたいと思っていたので、念願叶って行くことが出来て嬉しかった。
明るく気持ちの良い店内。モーニングをする数十分の滞在でも、地域に愛されるお店であることが伝わってきた。縁もゆかりもなかった街で、このような良いお店を開き、続けていることに強い尊敬の気持ちが湧いてくる。かっこいいな。

当時、一時的に飲食事業部で研修を受けていた自分にとても優しくエスプレッソの淹れ方や働き方について教えてくれたことを思い出しながら、美味しいモーニングとコーヒーをいただいた。またお会いできて嬉しかったです。


「花の森公園」に寄り道。リフトで上がった先には気持ちのいい原っぱが広がっていた。遊具の貸し出しをしていたので、バトミントンやキャッチボールをする。身体を動かすのが気持ちいい。琢磨は原っぱを見つけるとロンダートをしがち。

そういえば、初めてしっかりカメラを触ったのは琢磨に借りたオリンパスのミラーレスカメラだったな。あの時の楽しさも、今カメラをしていることに繋がっているかもしれない。

「そばichi」へ。ここはあまり人にも教えたくないほど、魅力的お店だった。何が魅力的だったかとというと、料理を注文後、店内のそばを食べるスペースに着く前に「スマホ禁止の、図書室のようなスペース」で強制的に待つ時間があるよう設計されているところだ。もともと人気店で待ち時間が長いので、来たお客さんは全員この部屋で30分ほど過ごさなくてはいけないのだ。(写真撮影は可)

最近、スマホを見る時間が増えていたので、この時間を過ごせたのは大きかった。本だけに集中すの幸せさを思い出して、旅から帰ってからもたまにスマホを遠くに置いて、本を読む時間を取るようになった。旅の出会いは、このように人の日常に少しずつ影響を与える。

食事スペースにも同じく本が置いてある。そこで出逢った暮しの手帖の花森安治さんの本の言葉に惹かれた。

”美しいものを見分ける眼を持っているひとは、どんなときでも、自分の暮しを、それなりに美しくすることが出来る、幸せなひとである。”

花森安治 『灯をともす言葉』より

野菜の天ぷらの浸かったつゆと、お蕎麦。静かな時間に豊かさを感じたため、友人とは別々の席に座ることにして、黙々と味わった。美味しかった。

店外で待つ時間も長く、全部で2~3時間ほどかかったので、予定に余裕のある方におすすめです。お勧めしてくれた秦さん、ありがとうございました。最高でした。

北杜に住む友人にお勧めしてもらったお花屋さん「Flowers for Lena」。お花だけでなく雑貨も販売していて、2階にはカフェも併設されている。

働いているみなさんとても気持ちの良い挨拶をしてくださって、お花もお手頃で素敵なお店だった。背の低い、感じのいい花瓶を買った。この花瓶を観るたびにきっとこの旅を想い出す。

山梨らしい広々とした場所に行きたいと、「まきば牧場」へ。

放牧地、広々としていて素敵だったな。ここでとても好きな写真を撮ることが出来たので、自分で印刷して家に飾っている。

2日目の宿は「ゲストハウス リーフ」。ゆっくりとペンションに泊まってみたくて、感じが良さそうなこの宿に決めた。

快適なお部屋。

目の前はキャベツ畑。お風呂に浸かった後、ゆっくりと散歩をした。風が気持ちいい。

キャベツ畑の先には「八ヶ岳ホースケア牧場」という怪我をしたり、レースを引退した馬をケアする牧場がある。高原の澄んだ空気の中、馬たちがゆっくりと過ごしていた。

大きな鳥のように見える雲。

ペンションで夜ご飯。どれも美味しくて、ワインが進む。琢磨とはカジュアルなお店に行くことが多いので、暖色の灯りの良い雰囲気の中、コースのように料理が順番に出てくる状況が新鮮で面白かった。食事をしていたら、オーナーさんに「大きく身振り手振りしながら楽しそうに喋っていて、可愛い2人ですね。」なんて言われた。昔だったら男2人でこの状況でそんなこと言われたら恥ずかしいなーとか思ってたかもしれないけど、今は全く気にならず、その時間を楽しむことが出来る自分に安心した。

夜も風が心地よい。テラスにランプを持ち出して、だらだらと話をする。

酔いが回っているのもあってか、話が盛り上がる。時間もたっぷりあったので、いつもだと話さないような最近モヤモヤしたこと、やってみたいことなど良い話がたくさん出来た。もう15年以上定期的に話している仲なので、変な受け取られ方しないかななどという不安もなく、なんでも話してしまう。暗い話もあったけれど、空気のいい場所で話す会話は、どんな内容でも自然と爽やかなものになりやすい。

少し早めに起きたので、朝の散歩。日常に向けて気持ちを整える。

実は旅の前に前職の最終出勤日を終え、旅の間に退職日を迎えた。帰った次の日からは、新しい職場での仕事が始まる。その状況も相まって、色んなことを考えた。帰ったらこういうことをしようとか、こんな風に人と関わっていきたいな、なんていうようなこと。

そして旅のことを振り返りながら、「旅先で、素敵な人に多く出逢ったな、自分もやっぱり素敵な人でありたいな。」「こんな風にもっと色んな場所に行って色んな体験をするためにも、仕事をがんばっていこう。」そう思った。


Special Thanks :琢磨


▽甲府


▽韮崎


▽北杜



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