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自分の弱さを受け止めてくれる場所がある。そこに行く勇気があれば、心は救われると思うんだ。

半年前の自分に今の自分を見せたらどう思うだろうか。

心が軽くて、毎日生きることを重く感じなくなった。
それは紛れもなく、あの時助けてくれた心療内科のお医者さんとカウンセラーの先生のおかげなんだ。

相手はお仕事でやっているけど、私は心の底からありがとうと伝えたい。


新卒で入社した会社で2年目を終えようとしている時、私の体に変化がおきた。
会社のパソコンを見るのが怖くて、マナーモードのときの支給スマホの通知音(ブーッてやつ)が怖くて、上司に会うのが会社の人に会うのが怖くて、朝起きても憂鬱な気分になり、気付いたら涙が止まらなくなり、ここから逃げ出したい、今すぐここから消えたいと思うようになった

でもそれは、綺麗に言えば
会社の人が嫌いだからとか、仕事が嫌いだとか、そういう理由からじゃない。その時の私は、逃げたいとは思いつつ「2年目でこれだけのことを任せてもらえて、私は幸せ者だ。みんなの期待に応えられるように頑張らなきゃ」って思っていた。

それが心の負荷になっているとは、全然気づかなかった。

社風もあるとは思うけど、後からカウンセラーさんと話してたら、「それは苦しくて当たり前だよ。それは本当に辛かったね」と言われた。
自分では、「私がいけないんだ、私の実力が足らないから、社会人として未熟だから、上司に迷惑をかけて周囲にも迷惑をかけて、、」といつも自分を責めていた。

だからその時初めて、ふっと心が軽くなって涙が溢れ出たのを覚えている。

これは責任感が強い人や向上心がある人によく起こる現象らしい。

必要以上に自分に期待し、それができない自分を責め、自分で自分を苦しめる。悪い言い方をすれば、自分に自惚れている。

もともと器用でもなければ、人付き合いが上手いわけでもない。
もっと「できません」「わかりません」「やりたくありません」って素直に言えばよかった。(実際には言えない事が多いのだけど)

それはわがままに聞こえるかもしれないけど、経験者から言わせてもらうと、周囲の期待に応えるために自分を押し殺して、まだできる、まだやれる、できなかった、次はやれるはず、を繰り返していくと、周りも「この子はもっと頑張れるんだ」って勘違いするから、結果としてどんどん自分を苦しめることになる。

そして心の限界に達した時、職場に逃げ場はなく、誰を頼れば良いかすら、分からなくなってしまう。

私の場合は、身近で近しい経験をした人がいたから、お医者さんに行こう、と思う事ができた。でもあの時、お医者さんにいけてなかったらと思うと、今でもあの時の気持ちのまま過ごしていたはずだから、ゾッとする。


精神科や心療内科でよくあるのは、予約必須で数ヶ月先まで新規受付は承っておりません、っていう内部事情。

でも辛い時、今すぐ助けて、って思うのにそれは本当に困る。
私の場合は幸い、Google マップの口コミは微妙だけど、受付して待ち続ければ初回でも即日診てくれるところがあった。口コミなんて気にしている余裕がなかったから、午後休をいただいてすぐに病院に行った。

そしたら、うつ状態で"適応障害"と診断され、診断書を出すからもう今からドクターストップで仕事は休みなさい、と言われた。

職場の人に何を言われても、「これは医者の指示なので私の意思とは関係ないです」って言っちゃっていいからって。

本当に救われた。

正直、抱えていた仕事の状態が気にならない訳ではなかったが、自分の意思で「休みたい」が言えなかった私は、医者のせいにして良いって言われて、本当に救われた。

その後、時間を置いて、勇気を出して上司に連絡をして、その瞬間から休職に入らせて貰った。

休職中はカウンセラーの先生に、今までの感情を全て吐き出して、「考え方の癖」を治すためのカウンセリングを受けた。

考え方の癖は、残念なことにまだ治っていないけど、あの時吐き出して、自分を責めすぎる癖があると知れたことは、今の私にとってとても大きい。

だから今は、できないことはできないと言うし、助けて欲しい時は素直に言う。

今は転職して落ち着いて過ごしているけど、カウンセラーの先生のアドバイスで忘れないようにしようと思っている事がある。

それは、いつも70%の力で生きる事。

よく全力で生きろなんて言うし、それを否定はしないけど、心が疲れちゃうから、心に余白を持って70%の力で生きることを、今は心掛けている。


もし、同じような気持ちの人がいたら、少しでも力になれれば嬉しい。

人を頼ることは、お医者さんを頼ることは、できないと言うことは、悪いことじゃないです。正当防衛です。

どうか、今悩んでいる方々が、自分を大切に、穏やかに生きることができますように。





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