【MKニュース5月号】2022年ブループラネット賞受賞者記念講演・ソナム王女殿下
【MKニュース5月号より抜粋】
ブータンといえば『国民総幸福量』という独自の指標を軸に、
経済的な満足度でなく、精神的な充足度、
すなわち国民の満足と幸福を第一とする国。
経済的な発展よりも森林を守ることを優先し、
世界で唯一カーボンポジティブを実現している国、
少人数&高価値観光、
旅行者はブータンの持続可能を高めるための税金を
1日200USドルを負担する国。
これらの政策をユニークなものとして捉えるわが国は
目の前の現実が見えていない。
パンデミック、気候変動、戦争…劇的に変化している世界。
多くの課題を解決に導くには、
消費経済から循環経済への変革、
その結果として導かれるカーボンニュートラルの実現。
これらは地球の未来を守るための絶対必要条件。
にもかかわらず景気回復、経済成長一辺倒。
『同情するなら金をくれ!』か!?
なんと心貧しい国なのか。
ブータンの政策は未来を担う子供たちに、この世界を引き継いでいく
その責任を果たすことへの世界に向けた警鐘である。
今こそ世界はブータンに注目し、見習わなくてはならない。