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ため息まじりの”つぶやき”が長くなり過ぎた

以下、”つぶやき”程度の内容ですが、140字には収まらなかったので、テキストで投稿します。
今朝、こんなツイートを見つけました。

「こぐま」というのは、人気マンガ『こぐまのケーキ屋さん』のことですね。

以前『有料noteという存在から、あれこれ考えてみた』という投稿に書いたこととも通じるんですが、著者が読者に作品をダイレクトに届ける方法が確立した以上、「確かな企画選定力」「確実に作品の質を上げる編集力」「販売力」を持たない版元は、優れた著者からどんどん切り捨てられていく時代になるんじゃないかと思います。

そしてこの話、映画界、ドラマ界にとっても他人事じゃないと思うんですよね。
以前、脚本家の山田太一さんがインタビューで、
「脚本家にオリジナル作品を求めず、売れ筋の原作小説やマンガを見つけて来て、その映像化のための脚本を書かせるということばかりさせていたら、脚本家の他ジャンルへの人材流出が起きる」
とおっしゃっていました。
この人材流出、率直に言って、もう起きていると思うんですよ。
脚本コンクールに入賞したのに(=脚本家になりたかったはずなのに)、その後、脚本家ではなく小説家として活躍している人が何人も思い当たるので……。

数年前に脚本コンクール入賞したという人のブログにたまたまたどり着いたら、
「入賞後、いろいろ活動してみて、脚本家というのがお金を稼ぐのにどれだけ適さない仕事か分かったので、小説に転向します!」
と宣言しているのも読んだことがあるし……。
(小説を書いている方からは、「小説だって稼げないよ」というツッコミが入りそうですけども。)
多分、あのブログの人は、無報酬でプロットを書かされまくって嫌気がさしたんだろうなぁ……。

二十年ぐらい前からエース級の脚本家と認められて、ドラマ界、映画界にがっつり居場所を確保している人が流出するとは思いませんが、「新たなるエース」になるはずだった人たちが流出しているなら、相当まずいと思うんですけど。
……という、無名脚本家のつぶやきでした。

同じようなことを書いた以前の投稿はこちらです。

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