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【件 くだん】 と 【鉄鼠 てっそ】 時々、牛鬼

件(くだん)は、人+牛の文字通り、半人半牛の姿をした妖怪。
牛から生まれ、人間の言葉を話すとされている。
生まれて数日で死ぬが、その間に作物の豊凶や流行病、旱魃、戦争など重大なことに関して様々な予言をし、それは間違いなく起こる、とされている。また、件の絵姿は厄除招福の護符になると言う。
-wikipediaより抜粋


こんにちは。
年が明けたと思ったら1月も残りあと10日ちょっとじゃん!ということで、今回はシプカの年賀状についての裏側をちょっと書いてみます。


[sipka]年賀状2021ウラd

今年2021年の年賀状は昨年に続き、妖怪シリーズで【件(くだん)】がモチーフです。

昨年の年賀状が出来た時点で、次も妖怪で行こう!というのは決めていて、その時は実は【牛鬼(ぎゅうき、うしおに)】にしようと思っていたのですが


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↑「牛鬼」です。。。コンニチワ!


その後、【孤呂無(ころな)】がやってきて、世界が大変なことになってしまったので、"2020年は楽しいことが沢山おこりますように" という願いを込めて【件】に変更しました。


あと実は、ムラサキさんの小説「牛鬼」を読んで、その素晴らしさに「こりゃああかん」と思って変更したというのはナイショです。



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ムラサキさんの小説を読んで「牛鬼」は満足してしまいました。

戦略的撤退ってやつです。



年賀状はだいたい、モチーフはぼく、ことり隊長が決めて「よし!これで行こう!」って威勢よく発進するのですが、

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年末のお仕事に追われていっぱいいっぱいになり、ひどらちゃんに泣きついて纏めてもらうというお決まりのパターンです。様式美です。


今回の「件」も"良いことが沢山起こるという予言をしてくれる件” というテーマと大まかな構図、顔に仮面を着けている等の要素を、ことり隊長が決めて、そのあと放り投げたので(ヒドイ...)それを、「中国とか台湾のうらびれた食堂に貼ってありそうな絵図」のようなテイストで、ひどらちゃんが纏めてくれました。

謹賀新年 2021 の文字はネオンのようなイメージ。

逆さまにぶら下がった福の字は「倒福(とうふく)」といって「福気、福運」の象徴で福を迎えて幸せに暮らせるようにという願いをこめたものだそうです。


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2020年の年賀状【鉄鼠 てっそ】。

この年からシプカのイメージや諸々を少しづつ変えていこうという意識があって、それまでどこか洋風のイメージが強かったのをガラリと変えました。

最初は今までの感じとあまりに路線が違うのでだいじょうぶかしら?という懸念もあったのですが新しいことにチャレンジするのは楽しかったです!

小さいころから妖怪とかお化けとか好きだったので、いつかやってみたかったのですが念願叶いました。

あと、ちょうどこの頃は、GUCCIのクリエイティブディレクター・アレッサンドロ・ミケーレ のクリエイションにハマっていて、そんな要素も盛り込んでいます。

ミケーレのセンスや美意識もですが、ブランドの伝統に経緯を示しつつも、新たなイメージを打ち立てるその姿勢をとても尊敬しているのです。

真面目なこと書いてますが、文言が「ご健康」って言おうとして「ご健闘」になってますね。。。
いいですねぇ。。。このシプカクオリティ。

既存のイメージをぶち壊す破戒僧の鉄鼠が、エッチな本読んでたり、新たな価値観の象徴のUFOが飛んでたり、ミステリーサークルが八咫烏になってたりと、やりたい放題しましたが、好評だったので良かったです!


年賀状03

2019年の年賀状。

北欧神話の女神【フレイヤ】とそのとその聖獣である豚をモチーフにしています。
この次の年が鉄鼠なので振り幅すごいです。。。

この豚さんはひどらちゃんの相方の「ぶたお先輩」のイメージも入ってますね。
杖のところに同じくひどらちゃんの使い魔の「へびみ先輩」もいます。



あ、この年はちゃんと「ご健康」になってる。。。あれぇ?


さて来年はどんな年賀状にしようかなぁ。。。
もうだいたい決まってる(脳内では)んだけどねぇ。。。うふふ。。。

って余裕こいてる顔が、年末になると半ベソになるのも恒例行事って感じで良いですねぇ。
※懲りてない




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