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ふたたび外の空気を吸い人に会う旅  その①


昨日あたりから寒気がして神経痛がひどく、朝起きてだるいなと
思ったら、微熱。外は雨でばっちり低気圧。おまけに満月。
昨日から始めた薬も相まってか、眠気がひどい。
こりゃ、もうベッドの中にいるしかないなとあきらめた今日。

午前中に眠りすぎて、もう寝る姿勢も辛くなってきたので起き上がる。
ここのところの日々を振り返ってみる。

年明け位から、少しずつ外に出てみよう、知人に会ってみようという気力が戻ってきて生理周期とにらめっこしながら
(PMS期は体力が落ちて特に胃痛がひどくなる、易怒性が強くなるので刺激を受けないようにとにかく外に出ない、トラブルにならないように家族以外との関りを減らすを目標にしている)
関係各所と調整をゆっくり少しずつ図っていた。

結果として月に1回、
近所だったり時には電車を乗り継いで私にとっては大旅行ぐらいの
気力と荷物で出かけることができている。

数年前、持病の事で進めていた手続きがあった。
その途中で士業の人に結果的に裏切られる事態が発生した。(そのことはいつか話したい)

やはり私にはこの病気があるから、
静かにとにかく息をひそめて生きていくしかないんだ
と決意していた。
この時が一番、消えたい頃だった。
毎日、迷惑をかけないように
縮こまって生きていくことが私の人生なんだと。

でもそこから少しずつ、
勇気をだして家族や外に助けを求める方法を調べて行動したり、
自分にできることがないかともがいて苦しんで泣いて
再び
外に出たい
人に会いたい
と思えるようになった。


見ただけで元気になれるカレーを教えてくれた

旅の始まりは、台風並みの強風が吹き荒れる日だった。
医療従事者養成機関時代の友人。
人生の中で多分ベスト3に入る、濃厚な時間を一緒に過ごした人。

膨大に課されるレポート、レポートの内容だけではとどまらず
人格否定までされる現地実習の合間に
シーマンを一緒に育てたり、たまごっちを預けあったり
しあわせウサギのものまねをどっちがうまくできるか競いあった。
時には新宿〇丁目の虹的な名前のカフェやバーに潜入して
世間や愛の形の多様性を学んだりした。

とにかく自分たちを見失わないようにともに遊んだ仲間だ。

「常になにかに、なんにでも怒っていたよね」
友人が過去の私を振り返ってかけた言葉。

あぁ、この頃から私の易刺激性はあったのかもしれない。
そのことで私もたくさんの迷惑をかけたことを覚えていたので
謝ったのだけれど、

「それが、あなただから。それにいやだったらもう会ってないし」

なんて友人だ。
本当にありがたい存在。
カレーの後お腹いっぱいと言いつつ食べた
ほろ苦いプリンの味、言葉と共に忘れられない。

ほろにがい、かためのプリン


この日から少しずつ
外の空気を吸いに
人に会いに行く旅を始めた。

旅は続く。

今度はいつか、シフォンケーキを食べに行きたい。



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