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3. Billie Eilish - everything i wanted(生き辛さと生きる理由)

私がもし「生き辛さを抱えている」というようなことを、普段の私を知っている人に言ったとしたら、たぶん冗談だと思って笑われるでしょう。そしてたぶん私は、すぐにその言葉を冗談にしてしまうでしょう。誰かを暗い気持ちにさせる話はなるべくしたくないし、私は生きていく中で話を面白おかしくするスキルをなんとなく身につけてきたからです。

とはいえ、周りからは能天気に見える私でも「生き辛さ」を抱える日もあります。そういう時は、私は音楽を聞くようにしています。音楽は揺れる私の精神を安定させて、様々な気付きを与えてくれるキッカケになるからです。ということで、今日はそんな「生き辛さ」を抱えるおそらくたくさん(!?)の方々に向けた曲をご紹介しようと思います!!

それは、2021年のグラミー賞(アメリカのレコード大賞のような賞)を受賞した曲でもある、ビリー•アイリッシュの「everything i wanted」です。私は洋楽も好きで、毎年グラミー賞の受賞曲はチェックしているのですが、ビリー•アイリッシュの「everything i wanted」がグラミー賞を受賞したのを知った時は本当にビックリしました。(ちなみに、「everything i wanted」は、直訳すると「私の欲しいもの全て」といった意味です)

「everything i wanted」は私が知る曲の中でも、かなりダークで、かなり病んでいて、かつとても美しい曲です。ただし、「everything i wanted」は一部の人には熱狂的にウケても、グラミー賞のようなキラキラした表舞台で表彰されるタイプの曲ではないと思っていたので、この受賞はかなり意外でした。前置きがだいぶ長くなりましたが、ビリー•アイリッシュの「everything i wanted」の曲が聞けるリンクは以下です。(設定ボタンで日本語字幕を選択すると、この曲の歌詞の和訳が表示されますので、ぜひ歌詞もチェックしてみて下さいね☆)

ビリー•アイリッシュの「everything i wanted」のミュージックビデオはこちら↓


•••上記のミュージックビデオを観た方、観たことがある方は既にお気付きかと思いますが•••この曲って「自殺願望」について歌いまくってるやん!しかもミュージックビデオでお兄さんと車ごと海にダイブしとるやん!!と関西人でもないのに関西弁が出てしまうくらい、この曲とミュージックビデオにはビックリさせられました。でも、この曲が2021年のグラミー賞に選ばれたということは、この世界には「生き辛さ」を抱える人が、案外多いのかもしれないな、と私は思いました。その「生き辛さ」を口には出さなくても、周りには見せなくても。

2020年7月18日にお亡くなりになった三浦春馬さんも、そんな周りには見せない「生き辛さ」を抱える1人だったのかもしれません。三浦春馬さんの自殺のニュースは私にとってもかなり衝撃的で、最初に思ったのは「なんで?」という気持ちでした。あんなに美形で、役者としても成功していて、モテそうだし、友人も多そうなのに、「なんで?」という気持ちでした。でも、三浦春馬さんの死に対する松本人志さんのコメントを聞いて、おそらく自殺願望というのは、誰にでも起こり得るものなのかもしれないと思いました。

「なんかこう、ふっと魔が差すようにそんな気になるときってあるのかなあ。でも、そこをぐっとまあ、一発寝ちゃったら。朝起きたら『危ないところやったなあ』みたいなことになることもあると思うんですけどねえ…」という松本人志さんのコメントをニュースで読んで、ああこの人も自殺願望という「魔が差した」ことがあるんだなあとわかりました。松本人志さんくらい成功して、かつ笑いを極めたような人でも、「生き辛さ」を抱えて苦しんだことがあるのでしょう。

だからもし今この瞬間「生き辛さ」を抱えて苦しんでいる人がいるとしたら、まずその苦しみを味わっているのは、あなた1人ではないということを伝えたいですね。ビリー•アイリッシュも、三浦春馬さんも、おそらく松本人志さんもなんらかの「生き辛さ」を抱えながら、日々頑張ってきたのだと思います。そして、もしあなたが死んでしまったら、悲しみが大量に生まれるということを知ってもらいたいです。私は三浦春馬さんに会ったこともないし、話したこともないし、三浦春馬さんの映画やドラマを一度も観たことがないのですが、それでも彼の死の知らせはとても悲しいと感じました。

なんとか彼が死なないような方法はなかったのだろうか、と今でも私は時々思います。苦しい世の中ですが、彼を絶望から救ってくれるものは無かったのかしら?ビリー•アイリッシュには、自殺願望のあるビリー•アイリッシュに寄り添ってくれるフィニアスという素晴らしいお兄さんがいましたが、素晴らしいお兄さんはすぐに作れるものではないので、松本人志さんが言うようにまずはとりあえず寝るとか、美味しいものを食べるとか、好きな音楽を聴くとか、何でもいいから好きなことをして、何かしらの方法で、三浦春馬さんには絶望的な気持ちから立ち直って欲しかったと私は思います。

ここまできて文章をまとめるのが難しくなってきましたが、もしふっと魔が差して自殺願望が芽生えた時には、その自殺によってどれだけの人が悲しむのかも考えてみて下さい。きっと今まで会ったことも、話したこともない人も含めて、たくさんの人が悲しむでしょう。あなたを助けられなかったことを悔やむでしょう。私が三浦春馬さんに対して感じたように。

ちなみに、自殺願望出しまくりでハラハラさせる曲を作ったビリー•アイリッシュは、後に「No Time To Die」(直訳すると、「死ぬ時間はない」)という曲を作り、その曲はなんと「007」の映画の主題歌にもなっています。私は今までビリー•アイリッシュに会ったことも、話したこともないですが、彼女が絶望的な気持ちの中から立ち上がって、ちょっと前向きな曲も作るようになったことを知って、なんだか嬉しい気持ちになりました。

ビリー•アイリッシュの「No Time To Die」のミュージックビデオはこちら↓


P.S. コロナ禍で様々なアーティストが苦境に陥っていますので、ファンの方は可能な限り月額音楽サービスで曲を聴いたり、曲自体を買ったり、グッズを買ったりしてぜひアーティストの活動をサポートしましょう!!

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