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AIって、結局何?

AIっていうと、ロボットが知能を持って人間みたいにしゃべったり動いたりする、みたいなのを想像する人が多いように思うけど、AIとロボットは完全に別物です。もちろん「AIを搭載したロボット」は存在する。でもAIに必ず身体が必要なわけじゃない。AIとは結局コンピュータプログラムなので物理的な「ガワ」がなくても存在するわけです。

AIが3度目の正直で注目を浴び、実際に使用されるようになってきたのは、ニューラルネットワークと言われる、人間の脳を模したシステムが開発され、急速に進化してきたからなんです。ビッグデータを利用して学習する「機械学習」というテクノロジーの中でも『ディープラーニング』というめちゃくちゃ賢いやり方が席巻して今があるのです。前は「猫」を画像認識で識別する場合、耳とかひげとか注目すべき「特徴」を与えてやらないと勉強できなかったのが、ディープラーニングではAIが勝手に自分で「特徴」を見つけ出してしまう!なんなら人間側にはどこに目をつけて識別してるのかわからないくらい緻密に見つけてしまうという進化ぶり。

例えば、囲碁や将棋。以前は過去の対戦データを勉強することで強くなっていったAIだったけど、今やAIをAIと戦わせ、それも恐ろしいようなスピードで、人間には不可能な数の対戦をこなしていき、試行錯誤でどんどん強くなる、というわけです。

人間の脳を模して作ってるのなら、人間より賢くはなんないんじゃないの?って思うかもだけど、人間の脳にも得手不得手があって、AIにはAIの得手不得手がある。AIは気が遠くなるほどコツコツやんなきゃならないことが得意。あっという間に、疲れ知らずにこなしてしまう。なので、しばらくは人間とAIが住み分けしてうまくやっていけるんじゃないかと思う。でも、量子コンピューターも現実味をもってきたし、AIの進歩の速度はもう想像を超えてしまうかもしれないんだよね。

つまり、AIはもうほっておいても日々刻々賢くなっている。例えば自動運転。うれしいよね。あっちもこっちも全部に目を光らせて、代わりに運転してくれる!いろいろな危険を予見してブレーキかけたりハンドル切ったり、瞬時の判断で事故を防いでくれるんだから。そのうち乗ってる人は本読んだり寝てたりしてもよくなるのかしらね。

人間の判断力よりははるかに正確で正しいから事故は劇的に減ると思う。でも事故はゼロにはならい。もし将来、こういう自動運転で事故が起きたらだれの責任になるの?というのがちょっとした問題。

もうね。生活のあらゆる場面にAIは組み込まれていくよ。あとは、人間がどうやってAIをちゃんとコントロールしていけるのかという問題がこっち側に投げられてる。だからこそ、「AIって何?」なんて言ってるわけにはいかない。科学者やエンジニアに丸投げして済む話じゃない、っていうことを私は言いたい。

次回は例の「シンギュラリティ」(つまりAIがすべて面で人間の知能を超えちゃう転換点)について、面白い本を紹介します♬



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