同じ境遇の方の本はついつい読んでしまう/読書記録⑤
最近読んだ本はこちら。
「89歳、ひとり暮らし。お金がなくても幸せな日々の作りかた」
著者:大崎博子さん
以前から知ってはいたのですが、89歳はさすがにまだまだかな…なんて思っていたわたし。
なんだかデジャブ感がありますが。笑
ですが、聖地ブックオフに行ったとき、少し読んでみると、お子さんを出産後まもなく離婚し、シングルマザーでずっとやってきたそうで。
自分と境遇が似ている。
または境遇が同じ。
時代は違えど、シングルマザー。
即、手にとりました。
境遇が似ている方の本は、やはり読む確率が高いです。
キッカケはTwitter
大崎さんが本を出すことになった最初の始まりはTwitterを始めたことでした。
東日本大震災のときに、現在ロンドンに住んでいる娘さんと連絡がとれた手段がTwitterだったそうで、そのことをキッカケに本格的にTwitterを始めたそうです。
コロナ渦に対する思い。
戦争体験。
日常生活のこと。
綴っていくうちにフォロワーさんがたくさん増え、本を出すまでになったそう。
やはりどこにどんな夢が詰まっているか分かりませんね。
個人的に好きな「高貴香麗者」と言う言葉
大崎さんは本を書いた時点で89歳。
後期高齢者にあたる年齢です。
ですが、本の中には「高貴香麗者」と書き、
呼んでいました。
この理由は分かりません。
ですが、すごく前向きに見えてきませんか?
個人的にはすごく良い!と思いました。
後期高齢者と書くと、当たり前ですがお年寄りのイメージがものすごく強い。
ですが、高貴香麗者と書くと、すごく綺麗な、極端に言うと貴族みたいなイメージ。
イメージが明るいものに変わっている気がする。
この本を読んで、一番頭に残った言葉でした。
今が一番元気な人生!という大崎さんの人生
Twitterを始めたことで人生が変わったという大崎さん。
どんな風にTwitterを使っているのか。
Twitterを始めたことでどんな風に変わったのか。
Twitterをすごく楽しんでいる様子が書いてあります。
人生が変わるキッカケって、どこにあるか分からないものですね。
暮らしのジャンルを読みだして、ブログやSNSを始めたことで人生が変わった方が多く、夢がある世界だなと改めて思いました。
この章では、Twitterとの出会いをはじめ、ご自身の生い立ちや人生、今のタイムスケジュールなどご自身のことをメインに書いてあります。
この時代でのシングルマザーというのはやはりとても珍しかったらしく、若いころはとても苦労されている様子が伺えました。
ですが、今はひとり暮らしを自分の良いように楽しんでいる。
やはりわたしの老後も、こんな風にしたい。
目標とする方がまた増えたような気持ちです。
健康でいるためにすること
大崎さん、毎日8000歩も歩いているそうです。
運動大嫌いなわたしからしたら、驚く歩数。笑
さらには太極拳もやっていて、雨の日以外は通っているそう。
太極拳が終わったあとに近くの公園を散歩し、8000歩歩くそうです。
歩けなくなってからでは遅い。
健康じゃなくなる前にする。
わたしもウォーキング、再開しました。笑
そしてボケ防止には「健康麻雀」をしているそう。
過去に麻雀をやっていたこともあり、また再開したとのことでした。
身体も動かし、頭も働かせる。
ご自身の好きなことで、うまく健康を維持する。
食事に関しては、適度に意識しているだけとのことでした。
あまり無理をすると逆に栄養失調になりかねない。
そういう点も気にしながら、「ぬか漬け」と「米ぬかを煎ったもの」を毎日食べることだけ意識しているそうです。
ただ、お酒は大好きとのこと!
毎日晩酌するそうで、胃がんを経験された際には「もう一度お酒を呑める体になりたい」と思ったそう。笑
深酒はせず、自分にとっては元気をくれる「薬」と思って楽しんでいました。
我慢しすぎも良くない。
そういうことですよね。
女性であることを忘れない
とてもきれいなラベンダー色のヘアをしている大崎さん。
娘さんに頼み、海外からシャンプーとコンディショナーを取り寄せているとのことでした。
このシャンプーとコンディショナーを使うだけで、ラベンダー色に仕上がっていくそうで!
すごいシャンプーあるな。
お値段はそこそこしますが、1年持つらしく、そのほかはヘアサロンでカットするのみ。
とても見た目をとてもきれいに保っています。
お化粧もアイラインとアイブロウは必ずする。
歳をとっていくと目に力がなくなるそうで、ぼーっと見えてしまわないようにアイラインを引くそうです。
何歳になってもおしゃれに気を使う。
忘れちゃいけない女心です。
戦争体験
戦争を体験されている大崎さん。
戦争時のことも書いてありました。
あまり多くのページではありませんでしたが、それでも戦争の悲惨さは伝わってきます。
当事者が語る。
意味がありますね。
戦争に関することもツイートしているそうで、体験者だからこそ語れることを伝えています。
ここはもうぜひ本を読んでほしい。
やはり気になる、お金のこと
お金に関することも書いてありました。
お金の管理方法。
月の生活費や内訳。
急な出費への対処方法。
娘さんへ残す遺産。
遺産に関しては、娘さんへ残す、というより、自身に何かあったときに海外に住む娘さんには負担をかけないようにするためのお金でした。
往復するチケット代など負担をかけないように。
そういう意味で残せるようにしたいと思っているそう。
ご自身の今後のことを考え、いつどうなるか分からない年齢。
娘さんへ負担をかけないようにという親心が垣間見えるお話でした。
お金を使わず、心豊かに暮らす
韓国ドラマを見ることが趣味である大崎さん。
ネットフリックスを契約し、韓国ドラマを見ては娘さんやお孫さんとお話したりするそうです。
共通の趣味。
いいですよね。
また、東方神起やBTSが好きとのことで、こちらは娘さんの影響でハマったとのことでした。
三世代で共通の趣味を持てるっていいですね。
楽しそうだな。
今、わたしと娘の趣味は違うから、なおさらうらやましいなと思います。
終活について
やはりここも娘さんへの負担を減らすという意味でも、終活を始めている大崎さん。
遺影の写真撮影は終わっているそうです。
また相続の手続きに必要な書類は集めているそうで、むすめさんへの負担を少なくすることを目標に、元気なうちに集められたそう。
お墓問題も維持費も払いおわり、ただただ迷惑をかけないようにする。
その気持ちで終活を進めてきたそうです。
良い言葉ですよね。
わたしもこんな高貴香麗者を目指そうと思います。
毎日を幸せにするために
とにかく無理をしない。
これがテーマのようです。
人付き合いも、無理をしない。
苦手な人には近づかず、適度な距離を保つ。
他の著者さんも書いていることが多いのですが、コロナ渦は大変だったけど、人間関係を整理したり付き合い方を考えるキッカケになった、と言う方多かったです。
大崎さんもそのひとりで、人間関係を整理することができたことが唯一良かったのかもしれないと綴っていました。
これはわたし自身もよく思うことで、コロナ渦になったことで、付き合う人って限られたと思います。
自分のなかでも優先順位が出来て、この人と会いたい!と思う人だけに連絡を取るようになりました。
また、大崎さんはひとり暮らし。
ひとり娘さんは海外生活。
もし自分に何かあったときが困る。
そう思い、同じ団地に住んでいるかたに鍵を渡しているそうです。
何日も姿が見えないときは入ってきてほしい。
そう伝えているそうです。
また、鍵を預けている人と両隣に住んでいる方と娘さんをつなげ、連絡が取れるような状態にしているとのことでした。
自分になにかあったときは、そこから娘さんへ連絡が行く。
自分の先々を考えて、しっかり行動してある大崎さん。
自分の老後をちゃんと見据えて動いている姿。
かっこいいですね。
終わりに
Twitterと出会い、人生が激変した大崎さん。
1日8000歩歩き、太極拳を続けることで健康と友達を手に入れて、自分の楽しいことで人生を豊かにする。
ここがキーポイントですよね。
「自分の楽しいこと」で人生や自分の心を豊かにする。
これが長生きの秘訣かもしれません。
文章の書き方も、人柄が見えるような、おっとりとした文章でした。
なので、読んでいてほっこりしてくる。
そんな心暖かい気持ちになれる本でした。
大崎さんの2冊目の本も購入したので、読むのが楽しみです。
ちなみにこちらが2冊目。
こちらはタイトル通り、生活の知恵が詰め込まれた一冊でした。
今日も読んでくださり、ありがとうございました!
今日も頑張った自分を褒め称えて寝ましょう♡
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