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和歌・若草のような新妻

「若草の新手枕(にいたまくら)を枕(ま)きそめて
夜をや隔てむ憎くあらなくに」
万葉集巻10・2542 よみ人知らず
(若草のように若々しく初々しい新妻に
手枕をしてもらってからというものの、
一夜も逢わずにはいられない。
憎くからず想っているのだから…。)

愛しいわたしの新妻。

若草のように若々しく初々しい
わたしの妻と、
はじめて枕をかわした。

みずみずしく萌え出した緑のように
美しい彼女を、
この手に抱いた。

彼女の白く柔らかでしなやかな腕を
枕にし、
わたしは彼女を自分の物にした。

それからというものの、
一夜も置かずに逢わずにはいられない。

毎夜毎夜、彼女のもとへ通い続ける。 

愛しい人よ、
抱いて自分の物にしてから、
ますます恋しさが募っていく。 

君が可愛くてたまらない。

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