和歌・神の御心のままに
「このたびは幣(ぬさ)もとりあえず
手向山(たむけやま)
もみじの錦 神のまにまに」菅家
(今回の旅は急なことで
お供えする幣の用意もできませんでしたが、
手向の神様どうぞ。
美しく紅葉した葉っぱを幣として捧げます。
どうぞ、御心のままにお受け取り下さい)
※この度とこの旅が掛詞。
※手向の神…道祖神のこと。
急なことで道祖神さまに何もお供えするものがないからといって、
素通りしたりはしない。
神様への畏敬の念を、決して忘れていない。
紅葉したもみじを幣として捧げるとは、
なんて美しい発想だろう。
詠者の祈りの心そのものが美しい。
神様もきっと、喜んだことに違いない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?