Photo by kaoriprt 和歌・わたしの心に重たい霧が垂れ込める 9 lily 2021年9月18日 21:29 「九月(ながつき)のしぐれの雨の山霧の いぶせき我(あ)が胸 誰(た)を見ば止まむ」 万葉集巻10・2263 よみ人知らず九月。秋に入って人肌恋しくなる季節。冷たい霧のような時雨が降る。霧が重く垂れ込めるように、憂鬱で億劫なわたしの心。あなたへの恋心が募りに募ってその重さに耐えきれずに、心がふさぎ込んでいるよ。おもわずため息ばかり。一人であなたを想って苦しんでいるくらいなら、ひとめでもあなたの顔を見られればこの胸は晴れるだろうか。 ダウンロード copy #詩 #恋 #古典 #和歌 #万葉集 #時雨 9 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート