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lily
2020年11月11日 20:20
「奥山に紅葉踏み分け 鳴く鹿のこゑ聞く時ぞ秋はかなしき」 古今和歌集・猿丸太夫(山奥まで分け入って、散り落ちた紅葉を踏み分けたなら、鹿の鳴く声が聞こえた。秋は物悲しいものだ。)この歌には、中学生の頃に初めて出会った。当時、世を儚んだ隠遁者が山奥にまで入って行った際に鹿の鳴き声を聞いた情景として読んだ。こちらでも、その読みを採用したい。俗世を捨てて人里離れた山奥に居場所