北村薫「秋の花」
読み終わってあまりの結末に呆然とする
解かれた謎は痛ましい
本当にそこに救いはあるのかと問いたくなるよう
生きていれば
どうしようもないことは起きる
余儀ないことがある 無念もある
でも どんなことにも 救いはあるんだろう
そう思いたい いや そう信じてる
人は生まれるところを選ぶことは出来ない。どのような人間として生まれるかも選べない。気が付いた時には否応無しに存在する自分というものを育てるのは、ある時からは自分自身であろう。
百年生きようと千年生きようと、結局持つのは今という一つの時の連続です。もろさを知るからこそ、手の中から擦り抜けそうな、その今をつかまえて、何かをしようと思い、何者かでありたいと願い、また何かをのこせるのでしょう。
(2008.02.11)
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