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千束(チサト)を愛しすぎている

リコリス・リコイルが大好きである。主人公の千束画大好き。以前は物語の主人公はあまり好きではなかったが、最近傾向が変わってきているようだ。
 一見北条司先生のエンジェルハートに似てると思った。心臓に先天性の病を抱えている千束がアラン機関の吉松シンジに殺しの天才の才能をかわれ、無心動の人口心臓を移植される。しかし彼女は命大事に遠モットーとし、非殺傷弾を用いる死者を出さずに戦闘を行っている。※1DAの※2リコリスに所属する事になる。しかし自分の命を助けてくれた人物を探す為にDAを辞めて、※3喫茶リコリコの店員として、表向きは勤務している。実際はリコリスの支部として、働いてる。支部とは名ばかりの幼稚園の手伝いや外国教師のバイトなど、ほぼ左遷状態で、何でも屋である。
最初は千束は吉松(通称ヨシさん)が自分の命を救ってくれたことを知らない。リコリコのお客さんの1人だと思っている。アラン期間は謎の期間なので、外部には一切その存在を知られていない。謎の支援機関でスポーツ、科学、芸能などの天才を探し出して、無性で支援している。命を助けられたから、困っている人を助けるのが自分の使命だと思っている。
リコリコ店長ミカは元DAの訓練教官で千束の父親的存在。今はDAからの連絡を受けて、千束の仕事の指示を出している。
さらにリコリコには個性的なメンバー※4ミズキと※5 クルミもいる。
それぞれ才能に恵まれているメンバーではあるが、その才能のせいでなかなか普通の生活には馴染めない。だから逆にリコリコの生活があっている。
ある意味適材適所だ。
たきなは千束のパートナー。DAで活躍していたがDAの情報隠蔽のために、仲間を救ったのに喫茶リコリコに配置転換される。
そんなことは知らないたきなは自分が仕事で活躍すればDAに戻れると思っていたが、実際はたきなの後任は既にサクラが決まっていた。
ショックを受けるたきなを千束は彼女を抱き抱えて、私は君に会えて嬉しい。嬉しいと言うシーンは大好きである。
そして2人でたきなをバカにした連中をやっつけにいくシーンは爽快。たきなも立場は変わらないが気持ちがすっきりする。
 第3話の千束の言葉が心に刺さった。素直に感動した。1番のお気に入りの回だ。
「あの時たきなは仲間を救いたかった」
「それは命令じゃない、自分で決めたことでしょ?」
「それが一番大事」
「それに、たきなの処遇はそれとは関係ないよ」「たきな…今は次に進む時」
「失うことで得られるものもあるって
「居場所はある」
「お店のみんなとの時間を試してみない?」「それでもここがよければ戻って来たらいい」
それからでも遅くないまだ途中だよ」「チャンスは必ず来る」
「その時したいことを選べばいい」
「私はいつも、やりたいこと最優先!」
の言葉に感動した。この時の彼女の言葉は神的。心にズキューンと響いた。私にとって2話は神回なのだ。生きるヒントが沢山詰まっている。やりたいことを優先するのは私の主義であり、子供の頃に母に教えてもらったことだ。
 たきなもは千束の天真爛漫さと行動に最初はついていけなくて呆れていたが、段々彼女と接するうちに、気持ちも顔も明るくなり、お互い理想のパートナーになっていく。
この物語の魅力は心臓(ハート)がない人工心臓の千束が出会った人達の心を救っていき、幸せに導いていくところである。とても素敵な物語だと思う。
千束の言葉は勇気と元気をくれる。
きょうも天気で私も元気、ありがたい!
大きな街が動き出す前の静けさが好き」
トラブルを楽しむのが千束流だよや自分でどうにもならないことを悩んでも仕方ない。受け入れて全力!だいたいそれでいいことが起きるんだ。
物語が進むにつれて、吉松に命を狙われる事になっていく千束。吉松は千束の命を追い込んでいく事によって、彼女の殺しの才能を開花するように導いていく。
千束は吉松に向かって、命を粗末にするやつは嫌いだ。嫌いだよ。ヨシさんと言う言葉は重みがある。私には世界よりも大切なものがいっぱいあるんだ」
「ヨシさんがくれた時間でそれに気づけた」
これらの言葉から分かるように千束は心から吉松に感謝している。吉松に殺されそうになっても吉松を決して殺そうとはしない。
そして続けてヨシさんを殺して生きても、それはもう私じゃない。めちゃくちゃ千束らしい。
要するに千束はバカがつくほどお人好しである。ここまでくると見事だ。
千束は母と学生時代の友人に似ている。彼女の血液型がAB型と言う共通点が不思議にある。
ここがエンジェルハートの違いかなあと思っている。
彼女の思ってることは綺麗事かもしれない。理想論かもしれない。
現実世界は真島が言うように、みんな自分のことを正義だ思っていて、人と人が傷つけあう醜い世界の一面もあり、現実は綺麗事ばかりでは生きてられない時もある。
だからこそ純粋な心の持ち主、千束が好きなのである。私の勝手な理想として物語は美しあってほしいのだ。
結局最後はミカが吉松を撃ち彼女を救う。
ひょっとしたら千束が死んじゃうのかなあと思っていたが、ハッピーエンドで良かった。
欲を言うとヨシさんも死んでほしくなかったが、物語的には妥当と言ったところか?
続編を作る話もあるようだが、このまま綺麗に終わってほしい。
千束とたきなも達が今後どうなったのかは見た人の想像に任せる方が良い気もする。
物語の最後で千束がたきなに「何しようか?これから?」聞く。いつもタキナは千束に振り回されていたが、最後に立場が逆転するのもかアニメの面白いところでもある。
するとたきなが、
「諦めていたことから始めたらどうですか」と言う。たきなの成長が分かる言葉でもある。するとチ束も笑って「いいねぇ。それ」と答える。正に最強で最高のパートナーの2人である。
 実は今精神的に少々落ち込んでいる。
それはなぜか昨日で上野に出す展覧会用の絵が完成すると思って喜んでいたが、先生が次回背景には相応しい色を待って来てくれる話になった。
あれ?私の好きなようにやっていいという話ではなかったのか?
私的にこの絵の物語は既に完成している。
やってこれ以上もう考えたくもないし、描きたくもないのである。まあ話が二点三点するのはいつもの
ことなので今更あまり驚かないが、そろそろ体力と精神力の限界である。
1年に大きな絵を2枚描くのは、私にとって初めてのことだ。
文章を書くのも絵を描くのも、頭の中の物語を表現するのでたいして変わらない。 
しかしバランスが大事なのである。だからリコリスのこと気分転換も兼ねて描き始めたのである。
描くストレスを別のものを書くことでストレスを発散させる。自分でも少々笑えるが事実である。
あーすっきりした。これで絵の仕上げ頑張れる。
ありがとう、リコリス。ありがとう、知束。

 ※1 DAとはこの世界の日本における警察、公安とは異なる独立治安維持組織。
 ※2 DAのエージェント実行部隊。構成員は全員孤児。
 ※3 喫茶リコリコ 表向きは喫茶店だが、DAの支
部。
 ※4  ミズキ 元DAのエージェント。お酒が好きで結婚願望が強い。
 ※5 クルミ 見た目は小さく可愛い女の子だが、闇サイトではウォールナットと言う名の最強のハッカー。命を狙われるハメになって、リコリコに助けを求める。そして命を救われる。身の危険を感じた彼女はリコリコに身を隠す事になる。その代わりに仕事の手伝いをしている。

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