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ありのまんまの自分を生きる、を楽しむ

20歳年下のパートナー、ヒロキとの出会いからもうすぐ5年。
一緒に生きる、と決めてからは丸3年が経つ。

今朝も「あっこのことがどんどん好きになる」ってハグされる。そんな幸せが私に訪れるとは思ってもみなかった。

今年51歳になる私は年齢相応に外見は老いている。
身体についた脂肪は減らず、白髪、シミやしわもしっかり増えてきた。

一緒に暮らし始めてからそんな私をみてヒロキはこういった。

「化粧してないほうがいい」
「白髪もそのままでいい」
「(下腹)ここは心地いい」

同年代の女性ならこの言葉をうのみにして実践するのにどれほど勇気がいるかお分かりだろう。

でも私はまず化粧を、白髪を染めるのを止めた。
隠すのをやめたとたん私はうんと楽を感じ、肌艶もよくなり、あれほど気にしていた白髪もシミもしわも気にならなくなった。

10代後半~20代前半は海外ブランドの化粧品を端から端まで手に入れて、毎日入念にお手入れをしていた。ダイエットもするけど、うまくいかない自分を責めていた。
中身も重要だけど、やっぱり外見あっての中身よね。と自分を追い込み、不健康に生きていたな。30代は外見も気にするあまり、外出先のショーウインドウに映る自分の姿が気に入らな過ぎて、洋服を買って着替えるってこともよくあった。

誰も頼らず生きることを誇らしく思っていた。自分で処理できないことがあるとそんな自分を責め、苦しんでいた。どうせ誰も私のことなんて気にしちゃないだろう、といじけて拗ねて突っ張って生きていた。

外見に対して大らかになったら、内面に対しても大らかになった。
弱音を吐き、助けを求め、協力し合うことの喜びを知った。

こめかみにメッシュ状に伸びた白髪をみてヒロキは「かわいい」という。
私もそう思う。

ヒロキと過ごすこの3年で生き方も変わった。大好きだったドラッグストアに行くことがなくなった。化粧品を買うのに流行りや効果効能を調べる時間が私の人生から消えた。

そして何よりも等身大の自分のことがどんどん好きになっている。自分でいることの居心地がよくなった。

これが欲してやまなかった「幸せ」なんだと気づいて、たくさんこさえた傷が癒えていくのを感じる。


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